裏なしのコートが寒いので裏地が欲しいというリクエストに応えて、中綿入りのライナーを作りました。袖なしチョッキタイプで、簡単にできて暖かいという一石二鳥アイテムです。
コートライナーはあると良い
在庫の裏地でなんとかしたので、裏と表の色が違うとか問題は多々ありますが、ライナーがある事で、コートと体の隙間が埋まって良いらしいです。裏地つけるより簡単なのでライナー良いです。
また、裏なしひとえのコートに内ポケットがない事が不満だったらしいので、ライナーには内ポケットを装備しました。スマホを入れるのに欲しかったらしいです。
フードコートはこれ。身頃の型紙を改造すると、ちょうどサイズのものが簡単にできます。
用尺と副資材
アクリルテープ2センチ幅約4m、裏地約2m、厚手のキルト綿・ドミット芯約1m×1m
手頃なバイアステープ(袖ぐり・裾始末用)。好みでタグ。コート本体側にボタン適量。
下の写真は、着た時に内側になる方を外側にして撮りました。
在庫の中で生地もテープも同じ色で揃わなかったので色はバラバラですが、片面はコートとくっついて見えなくなるので問題ないです。

今回使ったテープは、ソフトタイプのアクリルテープ。アソートを買っていたので、メーカー等はわかりません。結構気に入ってますが、色が選べないのでリピートするかどうか悩ましいです。
アクリルテープ、厚さとか手触りとかよれやすいとか毛玉できやすいとか縫いやすいとか、色々あるので、いきなりどっさり買わない方がいいと思います。
キルト綿・ドミット芯は、シンサレートなどの高機能綿じゃなくても暖かさを感じられるようです。実家青森では無理だと思うけれども、超寒い地方でなければ、空気の層がちょっとあれば良い気がします。
ライナーの型紙の作り方
コートの型紙を改造するので、ちょうどサイズにできます。
中に着るものなので、脇で身幅を前後それぞれ1センチ減(前後合わせて2センチ減)。
コートの見返しの端に留めたいので、ちょうど幅になるように前開き側を狭くする。
襟ぐりを全体に少し広げ、前開き線となだらかなラインでつなげる。
袖ぐりが元の袖にぶつからないように、全体的に少し大きくする。
着丈は好みの丈にする。今回は80cmにしました。
型紙できたら、衿周りや前開きが合わなくないか、コートに重ねて確認します。

ボタンは最後にコート側につけるので、表に響かない所で固定できるように調整できていれば、袖無しベスト型なのでそんなに変な事にはならないんじゃないかと思います。
裏地でキルト綿をはさむ工程
裏地もキルト綿も同じ型紙で裁断します。
裏地・キルト綿・裏地と重ねて、しつけ糸で固定します。ステッチ入れないなら、ぐるっと周囲を留めれば良いだけですが、ステッチ入れるのであれば、全体もしつけで固定した方が良いです。
ミシンでステッチというかキルトすると、どうしてもずれます。裏地は普通の生地よりさらにつるつるずれるので、丁寧にしつけする方が最終的には一番労力がかからないです。
送りジョーズなどの上送り押さえを使ってミシンがけすると、比較的縫いずれしないです。
ライナーをコートに固定
着た時にどうしても襟元から見えるので、悪目立ちしないようにしたく、首まわりは、フードの付け根のバイアステープの裏に収まってくれるようにボタンで3箇所固定してます。縫い代の表から見えない所に奥向き(外向き?後ろ向き?)に小さいボタンをつけました。

前端はかわいい15mmのプラボタンをずらっとつけています。
見えない所を固定するタブ
前端周りのほかに、外側の見えない部分、肩、脇、裾脇にタブを付けてコート側のボタンに固定してます。ミリタリーウェアの本のライナーの作り方と一緒です。

タブは、アクリルテープを折ってボタンホールを開けて作ります。
テープの色が揃っていないし目立つ色になってますが、コートに装着してしまえば見えないので大丈夫。コート側のボタンを付ける位置は、コートとライナーを合わせてみて現物合わせで決めます。タブにすることで多少ゆとりが出て着用時に楽というか、動きやすさになるんだと思います。
ライナー着けたコートの着用感
寒がりなので袖も欲しいかと思ってたんですが、袖は裏地があるからか、ベストでちょうど良かったらしいです。極寒でない所向けだとは思います。
着丈は長い方が暖かろう、と気持ち長目の80センチにしたのですが、座った時にきついらしいので、好みではありますが、もう少し短い方が動くには楽かもしれません。
コートの裾から20センチほど上で、歩きにくくはなかったようですが、座るにはコートの裾の方のボタンを開けないとつれる感じがあったようです。伸びないからかな。

コメント