粘土でアクセサリー作り・色塗りとニス塗り

板状に伸ばした石粉粘土で作ったパーツに彩色してニスを塗った記録。使った塗料やニスの記録と反省点を次回のために。

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ニス塗りの前に色を塗る

紙やすりで削って表面を滑らかすべすべにしたパーツをたくさん作りました。不器用で初めてなので塗り損ないも出るだろうし、試し塗り分も必要だし、実験用も必要ですし。

色を塗る前にやすりがけ

乾燥させたパーツのバリ取り・表面つるつる化のために、紙やすりでやすりました。
使用した紙やすりの番手は、180番→240番→400番→600番の順番。240番までだと、ちょっとテラコッタ的な質感で素朴な感じで、400番でつるんつるんになりました。600番までしなくて良いかも。

石粉粘土

使った粘土は、ソフトタイプの石粉粘土。違いはわかりません。余った分はラップで包んで保管。諸事情で忘れて放置してましたが、うちでは1年ほっといても大丈夫でした。

この石粉粘土、2023年に新パッケージになりました。上の写真の商品はアートクレイのものですがボークスが事業継承して、アートクレイ事業部として創業しているようです。

ポスカとアクリルガッシュ

アクリルガッシュもポスカも不透明で、重ね塗りが出来るので失敗にも対応可能。調色は難しかったです。好きな色にするには混ぜたり水で薄めますが、希望のゴールまでの道のりは果てしなく遠い。

そして、ポスカに水性ニスを塗ったら溶けてにじんだので、ポスカはやめといた方がいいです。パジコのホームページにはいけるって書いてあったんですが、駄目だった。

ポスカの上に水性ニスを塗ったらにじんだ

上の写真はポスカで市松に塗ってから彫刻刀で削ったものに、パジコのシーラー厚塗りツヤ出し(水性アクリルニス)を塗ったらポスカが溶けました。パーツの形はマグカップをイメージしたもので、右側の持ち手の白い部分がちょっと青くなっているのは、ニスの筆についたポスカの色移りです。

ポスカは塗って1週間以上放置していたもので、ニスは薄めていない原液と、後述の薄め液で薄めたもの両方で挑戦。どちらもポスカはにじんでしまうので、このニスとポスカの組み合わせはもうしない。

仕上げ材と着色剤の相性一覧表のPDF

仕上げ材 - Products | 製品情報 | PADICO [株式会社パジコ]
粘土・UVレジンを中心に、造形素材の開発から販売まで行う(株)パジコのホームページ。創造の歓びをすべての人々に。Joy of Creation.

水性アクリル塗料

塗るだけでキレイな色が出ます。夫の在庫からきれいな色を借りました。色を混ぜて狙った色を作るのは難しそうです。プラモデル作る時に結構苦労してます。

アクリル塗料は水でも薄められますが、今回はシンナー(アクリル溶剤)でいい感じに薄めました。

金色銀色があったので、分けてもらいました。(アクリルガッシュにも金銀あるようです)。写真は、タミヤ タミヤカラー アクリルミニ X-12 ゴールドリーフ。微妙な素敵色がたくさんあるキラキラしたシリーズでラメラメしてて素敵です。

アクリル塗料の金色ゴールドリーフ

通販サイトで色を選ぶのは至難の業なので、プラモデル屋さんなどの塗料コーナーで色を選ぶ事をおすすめします。カラーチップだと色の素敵さがまったく伝わらなくて、選ぶのが大変。

ゴールドリーフ(金色)で梅っぽいお花を書いて、水性ホビーカラー オレンジイエロー(黄橙)で花芯っぽい部分を適当に。筆ムラなく塗るには、練習あるのみですが、味わいと思えばこれはこれでいい感じ。

石粉粘土にアクリルカラーの金色を塗ったところ

ニスを塗る

塗料が乾いたら仕上げのニスを塗ります。パジコのアクリルニス厚塗りツヤ出しツヤ消しがあって、どちらも良さそうで悩ましかったので、両方試しました。半ツヤは廃盤だそうです。

石粉粘土は、水に濡れると溶けるので、保護のためにも表裏側面の全部にニス塗ります。裏側の金具つける部分は、接着剤の付きが悪くなるので、金具を貼り付けた後に塗ります。

ニスを薄める

ニスの原液そのままを塗ってみたところ、筆ムラというか刷毛目というか、筆跡がついて美しくなかったので、前述のシンナー(アクリル溶剤)で薄めたら改善しました。ニスのパッケージには「そのまま塗れます」とありますが、薄めた方が扱いやすいです。

薄まったニスはシャバシャバするので、混ぜると泡が出るので、泡が消えるまで待ちます。泡がある状態のニスを塗ると、気泡がクレーターのように残ってしまうので注意します。

刷毛目を残さないように塗る

ニスを塗る時は、濃いめ→乾かす→少し弛め(溶剤を少し増やす)→乾かす→さらに弛め…と塗っていくと、最初の濃いめニスの時に出来てしまった刷毛目がだんだん消えていきます。刷毛目が消える理由は、ゆるい液体の方がすき間に入りやすいからだそうです。

筆は、絵の具用の適当な筆を使いました。乾くのが早いので一日に何回も塗れるので、乾燥待ちの間、ニスを入れた紙コップにはラップかけておき、筆は水に浸けておきます。

何回かニスを塗り、つやつやツルツルになったら、最後に少し濃いめのを塗って完成。

ニスのツヤなしとツヤあり

ツヤなしは、パーツの質感は粘土そのまんまっぽく素朴な感じに仕上がります。ニスを塗った気があまりしないけれども、刷毛目も見えないし表面保護にはすごくいいかもしれない。ツヤありを塗った後に塗っても、ツヤが消えて落ち着きます。

ツヤありニスの上にツヤなしニスを塗った様子

真ん中から右がツヤ消しを重ね塗りした部分。1回塗っただけでツヤが消えます。質感がまったく違っているので、上手に塗り分けができれば素敵になりそうです。

ツヤありは、つやっつやになります。とても主張してる。陶器のよう、とよく言われるけれども陶器よりもツヤツヤと目立つ感じがします。艶々すぎる気がしたので、今回は、厚塗りツヤ出しにツヤ消しを1:1位で混ぜて半ツヤを狙ってみました。少しツヤが押さえられた状態でいい感じな気がします。

パール塗装

夫がちょうどエアブラシ使ってたので、パール塗装してくれました。

パール塗装で色が変わったところ

手前のシマシマの鍵がパール塗装完成のもの。下地は塗ってないので、白い所は粘土そのまんまの色で、ピンクになっている部分は、パールかける前は、奥に置いてあるのと同じ朱色でした。全然違う色になってびっくり。Mr.クリスタルカラー アメジストパープル結構厚目に吹いたとのこと。何のことやらさっぱりですが、キレイな色に変化するのは楽しい。

パープルを吹き付けてキラキラにした後は、砂吹きという良く分からないワザを使って、ラッカーで仕上げてくれました。この組み合わせ、塗膜を侵すから普通はやってはいけない事らしいです。水性、ラッカー、アクリル、エナメルなど、違いが大事らしいので、組み合わせは事前によく調べて試す事が大事っぽいです。

ニス塗ったその後の経過

後日、裏側にブローチピンとか、帯留め金具をくっつけて日常使いしてます。ニスが剥がれるとか、保管中にニス塗った粘土アクセサリー同士がくっつくとか、そういう事はないんですが、以外と簡単に粘土のカドが欠けるので、取り扱いは丁寧にしないといけないようです。

カドが欠けると、塗った色も取れて粘土部分が出てくるので、適当な塗料で塗り直して、ニスを塗ってメンテしないと悪目立ちします。お気に入りは処分しづらいので、こまめにメンテしています。

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