デコレクションズさんのビニコカットクロスで通帳が何冊か入る大きさのポーチを作った記録。型紙・製図いらずでカットクロスを無駄なく使い切れて良いです。
通帳ポーチの材料とカット寸法
材料
- 25センチ四方のカットクロス2枚、ポケット袋布用生地少々
- 20センチファスナー・18cmファスナー
- 飾り用:タグとかDカン(+カン固定用のテープ)
デコさんのカットクロスは、柄が選べてそれぞれ生地5枚入り。今回の通帳ポーチでは2枚使います。
家庭用ミシンで普通に縫える薄手のビニールコーティング生地で、接着芯なくても張りがあって形がきれい。オックス生地程度の厚さの生地なら、接着芯を貼った方が良いと思います。
飾りにつけたハリネズミはpres-deさんのタグです。福袋に入っていたもので、同じものは今はないようですが、かわいいタグがたくさんあります。
裁断サイズと裁断について
25センチ四方のカットクロスを使い切る企画で設定したサイズで、ファスナーの幅に合わせます。
型紙も製図も使いませんが、カットクロスのサイズときちんと直角になっているかは確認したいので、カッターマットがあると手早いです。

内側用の生地は、後で外側(表側)に合わせてカットするので、まずは幅を合わせておきます。
記載はないですが、ポケットの袋布は手頃な端切れを成り行きで裁断します。通帳ポーチは、外にファスナーポケット、内側に玉縁ポケットつけてますが、ポケットなくても構わないです。
外ポケットなしの場合は、外側生地を分割しないで、そのまま使います。
斜線の部分は捨てちゃっても構わないのだけど、捨てるにしのびなかったので適当な大きさにカットしてポケットのファスナーの不足分の継ぎ足しと、内ポケットの口布にしました。Dカンなどの固定用のテープにしたり、タブのような飾りにつかってもかわいいと思う。
細長テープ状の生地は使い勝手が良いので、取っておいても良いと思います。ほつれないし。
洋服を作る時は大きいカッターマットが便利だけれども、小回りのきく小さいサイズのものも使い勝手がよいです。紹介したものはA3ですが、A4サイズもあると便利です。我が家には、ガラス製のカッターマットとかすごく大きいのとか、なんかたくさんある。あとは、ロータリーカッターと定規を用意します。
定規ですが、ロータリーカッターはすぱっと切れるのでプラスチック定規だと簡単に定規が削れてしまいます。削らないように、刃がぶれないようにカットすればいいんですが、私は下手なので金属の定規を使っています。ただ、金属の定規にカッターの刃が触れると刃が欠けます。替え刃の用意必須です。欠けてなくても切れ味は徐々に落ちるので、頃合いを見て刃を替えます。
替え刃はメーカーや型によって違うので、本体に適合した替刃を用意します。説明書は熟読のうえ、分からなくならないように保存しておくと良いです。
出来上がりサイズ
出来上がりサイズは、幅21×高さ12cm。
通帳5冊ほど入れて持ち歩いています。マチはつけてないのだけど、それなりに使いやすい。
頻繁に出し入れするものには、ぴったりサイズを狙い過ぎるより、多少余裕があるサイズにした方が良いように思います。

通帳ポーチの作り方
試作段階で手順も試行錯誤中なので、簡単に流れだけを記録しておきます。
ぬいしろは、基本1cm。ファスナー付け部分は7mm程度。
ポーチの外側を作る

- 18センチファスナーの左右に、細長テープを乗せてファスナーの長さを延長
- 外ポケット用の布をいい感じの長さで裁断(幅は外側と同じ幅)
- タグなどの飾りをつける
- ポケット下側を作る:大きい方の表生地とポケット袋布でファスナーを挟んで縫う
- 袋布まで通してステッチ
- ポケット上側を作る:4センチの生地とファスナーを縫う
- ポケット袋布をファスナーのあたりにとめ、ステッチで固定
- ポケット袋布と表生地と重ねて両脇を粗ミシンで仮留め(縫い代5mmくらい)
ポーチの内袋の準備をする
- 表生地の出来上がりの長さ(ファスナーをはさんだ時の出来上がりの長さ)をはかる
- (はかった長さ)ー(5mm)の長さでカット(内袋を小さくしてスッキリさせるため)
内側にポケットをつけたい場合はポケットを先に作る
パッチポケットでも良いし、今回は玉縁ポケット。出来上がり幅10.2cmでカードが入る位の深さにしました。

ポーチに仕立てる
- 表生地にカンやタブなどを仮留めする
- 表生地と裏地でファスナーを挟んで縫い、ステッチを表裏通して入れる
- 表生地同士・裏地同士を合わせて縫い、袋にする(裏地は返し口を残しておく)
- 返し口から表に返して、返し口をコバステッチで閉じる
内側の生地が浮いてファスナーに噛むのが嫌だったので、端が美しくなくなるのを承知で裏地と表生地を一緒にステッチする方式を採用。
表生地と裏地の境目、ファスナー近辺は縫える限界を狙うけれども、そんなに端っこまで攻めなくても良さそう。ただ、縫いずれは嫌なので、境目からそれぞれの底に向かって縫い進めました。
ひっくり返す時に限界まで押し出してはみたけど、シワが出て、やっぱりまあ美しくはない。ファスナーのしっぽ側はさらに美しくないけれども、ファスナーを閉めてる時には見えないので気にしない。

裏地付きポーチやバッグの開け口のファスナーの付け方は、色々な流儀とかワザがあるので、色々試している最中です。ファスナーの端を折る折り方も何種類かあるし、既製品をほどくと変わった形に固定してあったりして、それを発見するのも楽しい。
ビニコ生地の縫製について
デコレクションズさんのビニコ生地は、家庭用ミシンで楽に縫えます。
今回、送りジョーズとか使わなくてもキレイな縫い目になりましたが、ミシンによると思うので試し縫い推奨です。
縫い目が揃いにくい時でも、裏側から縫う時は、普通の生地と同じ感じで縫えるので、うまく縫えない時は、表側からは極力縫わないようにすると気が楽です。目立つステッチを避けるとか、ステッチがいらないデザインにするとか、そんな感じ。
また、縫い合わせる生地同士が一緒に送られれば良いので、ビニコ生地同士やファスナーはしつけテープで貼り付けて固定するとキレイに縫える率があがります。
3mmのしつけテープを愛用してますが、これはミシンで縫っちゃっても針がべたべたしないのでオススメ。タグやパッチポケットなどの縫い付けの時もしつけテープか布用ペンタイプのり“>布用ペンタイプのりで固定すると縫いずれしなくて良いです。

出来上がってみても、いたって普通のポーチなのだけど、カットクロスをほぼそのまま使えてほぼ使い切りというのが素晴らしいというか、美しいというか、感動的だった。
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