ミリタリーウェアの本のモッズコート

ミリタリーウェアの本のM51タイプフィールドパーカー(モッズコート)を少しアレンジして作りました。ライナー付きで3シーズン着られる優れものです。

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ミリタリーウェアの本とモッズコート

M51タイプフィールドパーカーは、掲載アイテムの中で着丈が一番長くて、身幅も広くて、着こなしに苦労しなさそうで使い勝手がよさそうです。掲載の各アイテムは、それぞれ生地違いも載っていて、カジュアルからキレイ目までイメージがずいぶん変わって楽しそうです。

掲載のアイテムは男女兼用で、Mサイズは女性用となってますがLサイズをチョイス。多少合わなくてもなんとかなりそうだし、夫も着られるかも、と男性用の右前仕様で製作しました。

本に載っている作り方図と参考写真は、作品によって男性用・女性用が混在しているので、作る時には注意しないと予想外の結果になりそうです。

M51フィールドパーカー本体のコートはひとえ仕立てですが、中綿入りのライナーを取りつける事で寒い時期にも着られますが、見た目寒そうな生地だとちょっと無理。

ミリタリーコートの本のモッズコートにライナーを装着

元デザインからアレンジしたところ

本に載っているアイテムは、それぞれ仕様が色々違うので、使いたい部品の入れ替えすればアレンジ自由自在です。部品もパーツも数が多いので、整理しながら色々いじります。

  • 前ボタンがスナップなのを比翼あきに(参考:No.1 仏軍F2タイプジャケット)
  • 袖口のゴム通すタブを普通のタブに(参考:No.4 NATOタイプフィールドパーカー)
  • フードのつけ外しできるファーがいらない
  • ファーがいらないので、フードにファーをつける部分のタブが不要
  • 後ろ紐通しをゴムベルト使ったタイプに変更(参考:No4)
  • ポケットのフラップをスナップから比翼あきに(参考:No4)
  • 後ろのスリットなしにしてフィッシュテールもない形に変更
  • 裾にもフードにも紐は通さない
  • 本体&ライナーの袖丈を4センチ詰める
  • 見返しの始末はパイピング仕立て(前を開けて着た時に結構見えるから)
  • ライナーはフードだけふわふわボア生地に

この改造でハトメかん、ループエンド、紐、本物っぽいファーが不要になります。部品数も当初よりは少し減るので型紙のトレースも少し楽になります。生地の断裁・縫製も大変でしたが、完成した時はとてもとても嬉しかったです。

ミリタリーウェアの本のモッズコート

ドットボタン指定だった所を比翼あき+ボタンにしたので、ちょっとスッキリ。表紙はNATOタイプフィールドパーカーで、これもライナー付きです。

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使った生地・副資材など

コート本体

指定用尺は、幅137×4.3m(Mサイズ)、×4.7m(Lサイズ)です。ポケットは共布指定です。

リニューアル前のYUWAの綿麻キャンバスを使いました。色はアイアンブルー(鉄黒)
緑がかった濃紺に見えます。幅140×4mほどとポケット内布は在庫のスレキを使いました。

そんなに詰まっていないので、厳冬期は見た目寒そうな気がします。この生地は6m買ってこのコートとメンズシャツとカーゴスカート作れました。

ファスナーは、YKKのアルミNo.3オープンファスナー。
購入時に52cmにカットしてもらいました。男性用なら5号の方がよさそうな気がします。

モッズコートの全体と袖部分のアップ

ライナー

ナイロンかと思ったら裏地を使用とのことで、ペンターVを使いました。東レのテトロン裏地で色が結構あるので選び放題。区分はポリエステルツイルで、制電性があるらしいです。

ボアは在庫のプードルファー。ユザワヤのカットクロスだったと思います。

指定通りにボアで身頃を作る場合は、中綿を入れるのは袖だけなんですが、今回は裏地で作るので、パッチワークキルト用のドミット芯を用意。1m四方のパックだと全部で2個あると安心だと思います。微妙に足りなければ、端切れをつぎはぎすればいけます。

縁取り用の2.5cm幅の綾テープは指定用尺の6mちょうど買ったら30センチほど足りなくなったので裾のパイピングは、在庫のバイヤステープを使いました。

コートへの固定用のタブを作る際の「短く切って二つ折りにしてボタンホールを開ける」という作業で何回か失敗してテープ不足の原因を作りました。これは難しかった。テープは後で他の何かに使えるので、多めに買っておく事をオススメします。

この縁取りに使うテープは薄手のものがいいです。手首など肌に触れるものなので、手触りの良いものだと気分も良いです。

モッズコートのライナー

ライナーと本体はボタンで固定

一通り出来たと思ったら、後は大量のボタン付けです。前端とフード周りは位置の誤差はあまり出ないと思いますが、脇とかは袖は位置を決めるのが難しいので、ボタンをつけたら、ライナーをいったん取り付けて着てみると良いです。違和感があったら、ボタン位置の調整をします。

ライナーは、コート本体を作った後だと、シンプルな形、少ないパーツ数、まっすぐ縫う部分がほとんどなので、あっという間に完成した気がします。身頃は中綿を挟んでいるだけで、ステッチが入っていませんが、洗濯を数回してもとりあえずは大丈夫な感じです。

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