ぱくぱくする鍋つかみの作り方

指を入れる部分が分かれていて、鍋とかが掴みやすいような気がする鍋つかみを試作しました。シンプルなカタチなので、簡単に型紙が作れます。

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つかめるタイプの鍋つかみ

親指が独立型の鍋つかみと違って、立体的な構造の鍋とかを掴んで持ちやすそうなカタチの鍋つかみを作ってみたくて作ってみました。構造を整理するのは楽しかったです。

ぱくぱくタイプの鍋つかみ

材料

今回使ったのは、11号帆布(生成&プリント。表用)、綿麻キャンバス(裏用)、キルト綿、ループ用の皮。

生地は、断熱できそうな手頃な厚手生地を使います。化繊以外であれば、なんでも。小さいので余った生地とかの使い切りに良いです。キルト生地など、一枚で分厚い生地を使えば、裏とか考えなくて良いので簡単で良いです。

キルト生地を使わない場合は、断熱材にキルト綿を挟みます。接着芯がついていないもの。厚手の方が良いと思います。

あると便利な道具

カッターマットとロータリーカッターでカットすると、キレイに手早く切れるのでオススメです。刃が大きいものと、小さいものを用意しておくと、使い分けが出来て良いです。

下の写真は、生地や綿を重ねて、合っているか確認している所です。かさばってますが、縫い進んでいくと、量というか厚みというかが落ち着いていくのが楽しい。

ぱくぱくする鍋つかみの制作中の様子

中綿たっぷりふかふかで、まち針が効かないか、まち針が曲がるので、クリップがあると便利です。

ぱくぱくする鍋つかみの構造と作り方

今回の作例は、外側は生成で内側はプリント生地です。構造が判らないと配色できないので、生地を切る前に、構造を整理しておきます(図解は、中に挟む綿とか内側になる生地とかは含みません)。

鍋つかみの構造と型紙の作り方

鍋つかみの部品は、下図のように外側(青)・外側(ピンク)・内側(黄色)の3つです。好きなサイズ・頃合いの曲線で外側(青・ピンク部分)になる部分の型紙を作り、それを元に内側(黄色い部分)の型紙を作ります。

黄色い部分は、図の切り込み部分から上側になるので、それぞれの外側の上側と同じ形を折り曲がる位置でつきあわせた形になります。折り曲がる位置は、それぞれ外側の切り込み線の位置です。

ぱくぱくする鍋つかみの構造と型紙の作り方参考図

綿と生地の厚さで、予想より小さくなるので、型紙を作る時は気持ち大きく作った方が良いです。

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ぱくぱくする部分の作り方

上の図で★がついている部分を先に作ります。綿とか生地の重ね順は、普通の鍋つかみと同じです。一度出来上がりの向きで重ねてみて、それを裏返すようにすると間違いがないです。

★部分ができたら、その後は普通の平面構造の鍋つかみと一緒です。縫い合わせる片側にちょっと部品がついてるようなもので、一つとして扱うと、混乱しないです。

下の写真は、★の部分が出来上がったところ。図での切り込みから上部分に相当します。ふかふかして邪魔ですが、縫い込まないように避けながら残りの部分を縫います。

ぱくぱくタイプの鍋つかみの制作途中

上の写真の下側、縫い合わせてある部分は手を入れる部分。手を入れる部分の縫い代をバイアステープとかで始末する時は、ここは縫いません。

ぱくぱくする口の端

ぱくぱく部分を先に縫って、切り込みを入れて残してあった縫いしろで全体をまとめるのですが、キルト綿や厚手生地でふかふかしているので、ぎりぎりキワまで縫うのがなかなか難しいです。

縫い止まりになる、境目部分の強度が不安なので、手縫いの閂留めをしておくと安心です。下の写真で、矢印で指している部分、ボタン付け用の太めの手縫い糸で、がっちり止めてあります。

ぱくぱくタイプの鍋つかみの開き口・閂留め

下の記事は、ミシンでするかんぬき留めの説明ですが、記事内の下の方に手縫いでの閂留めのやり方も書いたので、参考になれば幸いです。糸を何回か渡すだけでも大丈夫だと思う。

完成した鍋つかみの使い心地

出来上がり品を実際に使ってみると、中で指が泳いで思ったほど使いやすくはないような気がします。サイズなのか、カタチなのか。平面的な親指があるタイプの鍋つかみとどっこいどっこいな気がしますが、作るのは楽しかったです。使わなくても、色々作ってみたい感じがします。

それぞれのおうちのお道具や、使い方とか、好みとかがあるので、とりあえず一回作ってみるのをオススメします。

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