持ち手に縫い目のない裏地付きコンビニバッグ型バッグ&簡単製図&作り方

腕にかけても痛くない、持ち手に縫い目のないコンビニ袋型エコバッグを作りました。ミシンだけで手縫いなし作れる裏地付きです。マチ広めでころんとしたかわいい形で、普段バッグにも使えるバッグです。簡単に製図するだけでお好きなサイズで作れます。

スポンサーリンク

持ち手に縫い目のないエコバッグのおすすめポイントと製図

市販のエコバッグでは大きすぎる時があるので、ちょっと買いに使えそうなサイズの便利そうなバッグです。好きなサイズで作れます。腕にかけても腕に縫い目の跡が残らないし、強度も高いような気がする(個人の感想)持ち手部分が一続きになったバッグです。

バッグの完成

裏なしだと、持ち手などの布端の始末が面倒くさく、裏地をつけた方が楽な気がします。作例は総裏ですが、持ち手部分と見返しだけ裏をつけるのでもよいと思います。
今回は、中心に穴の開いた状態でも裏地が簡単につけられる方法で裏地をつけました。一般的ではないかもしれないので、写真で説明を試みてみましたがどうでしょか。この方法が使えると色々便利です。

好みのサイズで作れる持ち手ひとつづきエコバッグの製図方法

下図のような感じで、お好きなサイズで製図します。形に決まりはないので、アレンジの参考になればと思います。コンビニのビニール袋などを見本にするとサイズ感をつかみやすいと思います。
サイズが決まったら、カレンダーや新聞紙などの大き目の紙で型紙にします。

ぬいしろは好きな幅でつけますが、裏返す際にずるずる引っ張るので、ほつれやすい生地の場合は、広めの方が良いです。底のぬいしろも、1cmではない方が良いように思います。

コンビニバッグ型バッグの製図

持ち手の上は輪になります。結構長い距離で一続きの生地になります。細長いのでタテに取るのはもったいないので、横に取るのがいいんじゃないかと思います。一般的な布幅は110センチくらいなので、そんな生地だと出来上がりが最大50センチちょっとのものまで作れます。

腕にかけて使う事を想定しているとはいえ、たまにはぶら下げたいと思うし、あまり長くてもぶら下げられないのでお好みのサイズで。

製図の図解には書いていませんが、真ん中の部分、布をカットすると細長い布が残るので、タブなどに使えます。ボタンホールを開けたり、マジックテープをつけたりして、フタみたいに使うパーツがあると便利かなと思います。それでも余るので、ポケットにしてもいいと思います。アレンジ自由自在。

エコバッグを作るのに使った生地と縫う前の事前準備

表生地は、カラー帆布(11号)の黒、裏生地は薄い、シャカシャカしたナイロンプリントです。裏地に使った生地はつるつる滑るので、しつけテープがあると縫いやすいです。まち針で留めるよりもよりずれません。

裁断前に、表生地にはアイロンプリントしました。お洗濯にも耐えられるタイプを選ぶと長く楽しめます。タグ付けるとか各種飾りつけ、内側もしくは外側にポケットつけるとかは、裁断後、最初にくっつけておきます。

持ち手に縫い目のないエコバッグの構造いろいろ

コンビニ袋っぽいエコバッグの作り方はあちこちで紹介されていますが、裏ありなし問わず、以下の図のような感じの構造のバッグが多いような気がします。(他にもあると思いますがとりあえず)
表裏それぞれ2枚ずつ4枚まとめて縫ってパイピングするとか、ロック始末するとか、表地側はミシンで縫って裏側は手縫いでまつるとか、返し口からひっくり返してまつるとか。

図のパイピング方式以外は、持ち手部分の縫い目、本体との接合部の縫い目にかかる負荷が高いんじゃないかなーと思うので、腕に痛いだけじゃなくて、持ち手に縫い目がない方が良いんじゃないかと思った次第(個人の感想です)。

コンビニ袋型バッグの裏地の付け方

そこで、持ち手が一続きのドーナッツ形状に生地を取って、中縫い方式の一種かなと思うんですが、持ち手と本体は一続きで、縫い代が全部内側に入っていて、外側にステッチ以外の縫い目がなくて、手縫いも必要ない作り方で作りました。

以下は、今回作ったバッグの構造の図解です。文字でだらだら説明するよりもわかりやすくなっていれば良いのですが、どうでしょう。

持ち手一続き型バッグの説明

この「内側に縫いしろが全部くる」技は、和裁の先生に習ったワザです。たて衿をつける時に習いました。裏返しにして縫って表にひっくり返すだけで、縫い代がすべて内側に行く便利ワザです。

このようにして、ドーナッツ部分ができれば、ほかの部分は普通に裏付きのポーチとかバッグの処理と一緒です。マチの処理がいい感じにできれば、底もパイピングじゃなく縫い合わせで始末したいとは思うのですが、どうにも難しいです。

なので、最後に底で全部まとめて縫い、布端をパイピングして隠しました。矢印で示している部分が底の縫い目部分です。さらにステッチ入れても補強になるような気がします。

裏地付きバッグの底の始末

裏つきの持ち手の縫い方の手順(概略)とマチの作り方

①~④の順番に縫っていきます。②を縫う時、縫い代部分は縫いません。緑の線が書いてある部分まで、仕上がりの部分までで縫い止めるようにします。そこ以外は、気にしないで大丈夫です。
また、O字の内側、ピンク部分を縫う時に、タブとかループとかつけたい時は挟んで縫います。

ドーナッツ型生地の裏の付け方とマチの作り方

③は、両脇部分です。表生地同士、裏生地同士がそれぞれ中表になるように合わせて、一緒に縫ってもいいし、別々に縫って中とじするでも、どちらでも構いません。好みなので、中とじも特にしなくても。④は表が中表になるように合わせて、だーっと一気にいきます。

裏地を控える・小さく仕上げる方法と効果

裏生地を表よりも気持ち小さく縫うと、内側がだぶつかずにスッキリ仕上がります。

だぶつきは、外側より内側の方が布の厚みとか縫い代とかで狭くなるために起こります。ポーチでもなんでも、裏地は気持ち小さくする(=控える)と良い感じになります。

裏地のために型紙を作ったり、カットする時に削ったりするのは面倒なので、合わせる時に裏地を少し外側に出すようにすれば(ぬいしろ幅が当初想定したサイズより広くなるので)、簡単に少し小さくする事ができます。

表生地が余る時は、表生地を少しいせるようにして、全体に少しずつ余りを行き渡らせる感じにします。今回は左右5mmずつ控えましたが、外生地が薄いとかならしなくても良いです。
縫ってる最中は、平らに置いた時に裏が攣れてるようで不安になりますが、最後には立体になるので大丈夫です。今回は最後まで大きい穴が底側に開いていてやり直しもしやすいので、出来上がり間近になって、なんかだぶつく、という時には試してみても良いかと思います。

スポンサーリンク

持ち手部分の縫い方の写真付き手順

①のドーナッツを縫い、②の奥側の持ち手が完成した後の状態です。手前側の持ち手の外側をこれから縫っていきます。②’になります。内側を上にして置いています。裏生地の裏は、わかりやすいように白っぽく加工していますが、ちょっとめくって表生地の裏を見えるようにしています。

持ち手の裏地の付け方1

これから、手前側上の裏生地の表と、手前側下(見えていない)表生地の表を中表に合わせて縫い合わせたいので、奥のもう出来ている持ち手をくるくる細長く巻いて、これから縫う側の生地でくるみます。

下の写真、真ん中にタブが見えていますが、そのあたりの棒状のものが巻いた部分。奥から手前に巻いてきます。

持ち手の裏地の付け方2

くるくる巻いた部分を内側に入れるようにして、裏生地の表と表生地の表を合わせます(矢印の始まりと終わりを合わせます)。
上の写真は、その前の写真で「うら」と書いてあった部分を奥に引き出して「おもて」が見えるようにしたものです。

持ち手の裏地の付け方3

表生地と裏生地を中表に合わせてまち針で留め、その中に縫わない側の持ち手が春巻きの具のように入っている形になります。春巻きの具の部分を縫い込まないように注意しながら持ち手の外側部分を印から印まで、出来上がり線の部分だけ縫います。縫いはじめと縫いおわりの縫い代部分は縫いません。

縫い始めや縫い終わりが多少ずれてもなんとかなりますが、行き過ぎよりは足りない方が良いように思います。2~3mm開いても分からないです。表に返してステッチすれば押さえられます。

縫えたら、縫い代を割って、春巻きの具部分をずるずるひっぱり出すと表に返ります。ひっくり返した後は、整えてステッチしますが、ひっくり返す前に縫い代を割った方が、表に返した時に輪郭というか、仕上がりの形がキレイに出ます。今回は、アイロンかけられないナイロン生地なのでコロコロオープナーでクセ付けしました。

中身をずるずる引っ張り出すの図。表に返す作業は楽しいです。

持ち手の裏地の付け方4

持ち手がこれで完成するので、後は、脇を縫います。出来上がりの形に一度形を整えると、縫う場所が分かるので、合わせた状態でまち針などで固定してから裏に返すと間違いが起こりにくいです。

脇・マチ・底が縫えたら、持ち手を半分に折って、ステッチに重ねて適当に縫い閉じて完成です。
エコバッグは、色々な作り方があって、今回はこの作り方で作ったというだけの事なんですが、どなたかの参考になれば幸いです。

今回は帆布で作っていますが、オックスとか、ナイロンとかの薄い生地でもキレイに出来ると思いますが、ある程度張りのある生地の方がわかりやすいというか、作りやすいように思います。

コメント