バネ口金のぱくぱくミニポーチの作り方と無料型紙・裏地つき

ぱくぱくして開閉させるバネ口金を使った小さなポーチ。生地をまっすぐ切って縫うだけなので型紙不要なんですが、あると便利なので切って使えるPDF型紙を作りました。無料です。製図しなくてすむので、良かったらお使いください。余ったはぎれ消費にも。いい感じにすぐ作れます。

ぱくぱくミニポーチの出来上がり
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ぱくぱくポーチのできあがりサイズと材料

ポーチの出来上がりサイズは、約10×10センチ。小さくてかわいいぺたんこなポーチです。イヤホンとか飴とかリップクリームとか入れて持ち歩くのに良いかなと思います。
バッグにぶら下げたりするとか、鈴とかチャームつけるのに良いカンもつけられます。

ぱくぱくポーチの材料

ぱくぱくポーチを作った生地と生地の裁断サイズ(+計算方法)

帆布で作りました。雑誌「I LOVE LIBERTY PRINT」の付録です。柄の名前はSmall Susannaです。

表地は、帆布とかオックスとかビニコなどのちょっとしっかりした生地がオススメです。厚手なら接着芯を貼らなくても良いので工程も少し少なめ。裏地付きで最後に全部まとめてひっくり返すので、シワになりにくい生地の方が良いです。今回使った裏地は、薄手のナイロンワッシャー。すべりの良い薄手の生地がおすすめです。

このブログ記事の最後に、印刷して切って使える型紙がありますが、直接カッターボードの上とかで生地を切るとか、生地に定規で線を引いてカットするのでも全然問題ないです。

バネ口金を通す口布は11×6センチのもの2枚、本体の袋になる部分は13×18センチを表裏各2枚用意します。このサイズは、周囲にぬいしろが1cm付いているので、記載のサイズで生地をカットしたら、ぬいしろ1cmで縫います。

口布の高さは、高さ1cmの口金を想定して寸法決めました。お使いになる口金の高さと布の厚さ薄さで、きつかったりゆるかったりすると思うので、必要に応じて加減します。

本体の生地の裁断サイズは、(ぬいしろ1cm+深さ8cm)×2で計算できます。この深さ(今回の例だと8cm)の所を好きな長さにすると好きなサイズになります。入れたいモノに合わせてアレンジし放題です。

ぱくぱくポーチ作りに必要な副資材と飾りつけ

10cmのバネ口金(幅1cm)、Dカン。飾りつけたい時は、タグとかレースとか好きなモノ適宜。
カン用の革は、端革福袋とかそういうのに入っていたものです。ロータリーカッターですぱっと切ればきちんと処理しなくても、ケバケバしづらいです。

ぱくぱく口がね・シルバー

裁縫・小物作りにあるとうれしいお道具

ゴムハンマー、かまぼこ板、しつけテープ仮止めクリップカッティングマットロータリーカッター裁縫用かりどめスティックのり

専用の道具がなくても構わないですが、作業が楽になったり、仕上がりが良くなったりします。裁縫道具や工具類は、パッケージなどに比較的丁寧に使い方やメンテ方法が書いてあるので、お買い求めになったらまず一読をおすすめします。

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ぱくぱくポーチの作り方手順とちょっとしたコツ的なこと

バネ口金の金具が、ポーチの本体からあまり左右にはみ出さないように、本体より少し口布を狭く、また、口布にギャザーがよらないようにしてあるので、出来上がりがすっきりしていると思います。
同じパーツが2つある口布は、幅とかステッチ位置が違うと目立つので注意します。

バネ口金を通す口布部品をつくる

口布の両脇をロックするとかジグザグミシンでほつれないように始末して、1cm折り、手頃な所にステッチします。
ステッチ位置は、端っこよりでもよいし、折った部分を押さえられるギリギリでもよいです。デザイン要素が強いので、生地の雰囲気や好み重視で、好きな所にステッチいれます。

あとの工程でバネ口金を通しますが、出口側で折り返した部分がひっかかりやすいので、両端を折る時、裁縫のりやしつけテープで布端を軽く固定しておくと、バネ口金を通しやすくなります。

口布をポーチ本体の袋部分にくっつける

表生地に二つ折りした口布を仮留めします。口布・本体布の両方の左右中央に目印(ペンでも切り込みでも)をつけておくと部品を合わせやすいし、左右均等に仕上げやすいです。

仮止めは、二つ折りにした口布を表生地の表側に乗せて、ずれた時にほどきやすいように大きめの縫い目でミシンで縫います。縫い代5mmくらいの位置で縫います。下の写真の右側が、仮留め出来た状態。輪が左側にあり(定規が口布の下にあり手前に輪が見える)右側の袋の口部分は布が3枚重なっています。
部品をくっつける向きがわからなくなった時は、仕上がりの形をイメージするとわかりやすいです。

ぱくぱくポーチの縫い方:表側

表生地の短辺側の両端に仮留めできたら、両端でずれがないか確認して、OKなら、口布を裏地ではさんでぬいしろ1cmで縫います。上の画像の左側は、裏地をつけてから、裏地をよけて袋の入り口にステッチいれた状態までたどり着いたところ。

袋口のステッチは、裏地をよけて、表地側からステッチします。縫うのは、表地・口布・裏地の縫い代だけで、裏地本体は縫いません。

次に右側の口布が仮留めしてある部分を仕上げます。口布を表地と裏地で挟んで縫うので、上の写真で左側に広げてあった裏地をぐいっと持ってきます。下の写真で一番上にあるのは、裏地の裏側です。
クリップで留めてある部分をぬいしろ1cmで縫います。仮留めの縫い目は表に出てこないのでそのままで大丈夫です。

ぱくぱくポーチの縫い方:裏地の表地への合わせ方

口布が左右についたら、大きい輪になります。表にひっくり返して、先にステッチした反対側と同じ幅になるように、入れ口にステッチします。

ポーチの内側でだぶつく裏地をすっきりさせる方法

この、裏地をくっつける時、表地よりも裏地を少し出してくっつけると、出来上がった時に裏地が控えられて(裏地の分量が少し減るので)いい感じになります。
口布を裏地で挟むのは両端の2箇所ですが、どちらか一方を縫う時だけ、下の写真のように数ミリずらします。ずらして合わせて縫うのは曲がってしまいそう・均等にずらせなさそう、という場合は、裏地をあらかじめ少し短く切っておけば良いです。

ぱくぱくポーチの縫い方:裏地を控える

ずらして縫うことで、裏地が表地より少し短くなって、中でもたつかなくなります。仕上りスッキリ。

裏地付きバッグやポーチは、表地の生地の厚みと縫い代のごろごろで、内側の方が狭くなるので、内側を小さくしあげる、というのがスッキリするしくみ。下の図の黄色い●の裏地のずらし分=表地のたるみ分。表地の方がほんの少し長くなる。。。というのが伝わるといいなと思う。(図では黄色い●が2個ありますが、今回のポーチは小さいので片方だけで十分です。)

ポーチの内布と外布の関係図

このあと縫う、両脇も、裏地の方は少しぬいしろを1cmではなく1.2cmとか広めにすると、よりスッキリします。表地部分はぬいしろ1cmで、裏地部分はゆるーっとナナメに縫い代を広げていく感じ。
ずらす量とか、ぬいしろを多く取る量は生地の厚さによりますが。やりぎたんじゃないか位の方がスッキリするんじゃないかと個人的には思ってます。意外と縫い代が分厚いです。

ポーチの両脇を縫って袋にする

口布を挟んで裏地と表地が合体すると下の状態になります。下の写真は、なんとなく表に返してみましたが、次の工程では裏返しで作業します。表と表・裏と裏をそれぞれ中表で縫います。

ぱくぱくポーチの縫い方:裏地と表地が合体

裏返しにして表同士・裏同士にして両脇を縫って、ひっくり返すとほぼ完成です。

ぱくぱくポーチの縫い方:裏地と表地を折って縫う

開いて縫う準備したところ。

ぱくぱくポーチの縫い方:裏地と表地を折って縫うのを横から見る

開いた所を横から見たところ。

裏地の片方は返し口を残して縫います。返し口は、出来上がり位置で折ってコバステッチ。手縫いでコの字とじなどでまつっても良いですが、折るのも縫うのも適当でいいんじゃないかと思う。小さくて狭くてよく見えないから。

ぱくぱくミニポーチの返し口を綴じる

ひっくり返す前に、縫い代同士を中綴じすると、裏地が飛び出してくる事もないですが、ひっくり返しにくくなるので、無理しなくても、と思います。
中とじする場合は、一度とじる前に表に返してみてどことどこが重なるか確認すると良いです。

バネ口金をポーチの口布に通して完成です

袋両脇2カ所の口布にバネ口金を通して、留め具を打ち込んで完成です。
留め具のピンは、ナナメに打ち込んでしまうととリカバリーが大変なので、ゆっくり軽い力でコンコン叩きます。一発で決めようとしない方が良いです。だめそうだと思ったら、無理せず、早めにやり直す方が良いです。

無料の型紙です

A3サイズのPDFなので、プリンターで実寸でプリントしてカットしてお使いいただけます。まっすぐ切るだけなので、型紙というのも変ですが、あると楽ちんなので作りました。

ご自由に使って頂ければ嬉しいですが、再配布はしないでください。ご利用にあたっての注意事項も一読いただければ幸いです。

ぱくぱくミニポーチの内側

内側。比較的スッキリだと思う。

ぱくぱくミニポーチにイヤホンを入れた

有線のイヤホンを入れるのに丁度位。

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