金属用接着剤メタルロックで帯留め金具を接着

端材を削ったパーツに帯留め用金具を接着して帯留めを作ったのでその記録。気に入った木彫りパーツを落としたくないので強力に接着できる接着剤を求めて夫に相談した結果、金属用の接着剤を貸してくれたので使い方と注意することの記録。

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今回使った接着剤・セメダインメタルロック

セメダイン メタルロックは、名前がかっこいい金属同士をがっちり接着する接着剤。2液を混ぜるタイプで一手間かかりますが、強力にくっつくのでおすすめです。

くっつくものは、金属同士、炭素繊維と金属、ステンレス、アルミ、鉄、銅、真鍮など。塗った後、位置の調整などもでき、硬化した後は削る事もできます。
くっつかないものは、ポリエチレン、ポリプロピレン、フッ素樹脂 など。

接着剤の選び方

くっつける物の材質に合わせて適切な接着剤を選ぶ必要があります。接着剤のパッケージに書いてある接着できるものの表示を確認すれば大丈夫。木工用接着剤は基本的には木をくっつけるためのもので、金属接着剤は金属をくっつけるためのもの。合わないものを使うと大事なパーツが迷子になる可能性があるので、結構重要。

今回は、木彫りのオレンジ色の物体と三分紐用帯留め金具をメタルロックでくっつけます。
木彫りパーツは端材を彫ってアクリル絵の具で着色後、表にも裏にも油性ニス塗ってます。

スワロフスキーやレジンの作品、木彫りアイテム、銀粘土、ビーズなどなど、バレッタやブローチ、帯留めにしたいパーツは、確実にアクセサリー金具にくっつけたい。仕上なので、慎重にいきたい。

瞬間接着剤がアクセサリー作りに向かない理由

瞬間接着剤(アロンアルファ)には、「なんでも強力にくっつく接着剤というイメージ」を持ちがちですが、きれいに接着するのには向いていないようです。接着剤が固まった後、きれいにくっついているように見えても、接着した場所の周りに白化という現象が起こって、パーツが曇ったりお粉を吹いた状態になってしまいます。

下は、アロンアルファの困った時の解説ページ。接着剤がはみ出した時には顕著に白化してしまうそうなんですが、はみ出してなくても周囲が白くなったりするそうです。透明なのではみ出しもよく見えないし、接着時のはみ出した部分のリカバリー(すかさず拭き取るとか)も大変なので、瞬間接着剤はアクセサリー作りには使わない方が良いと思います。

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アクセサリー作りにホットボンドも向かない理由

ホットボンド(グルーガン)は、軽いものの接着には適していますが、重たいものには向いていません。溶けたプラスチックが固まる時にくっつくという仕組みなので、強力さを求める時には向いていないように思います。布とか木材、植物などならいけそうですが、金属部品にくっつけるのには信頼性に欠けるように思います。衝撃で外れちゃったら、パーツ紛失してしまいます。

仮留め、位置の固定には向いていますが、テグスなどで固定できないデザインの場合は避けた方が良いです。夏の車内など暑い場所に置いておくと溶ける可能性があるのも、ちょっと不安。

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接着剤の選び方に困った時の参考になりそうなこと

使いかけの接着剤のノズルの辺り、接着剤が固まっていたり、白っぽくなっていたり、べたべたしていたりします。その様子を確認することで、実際に使った時に塗った所・くっつけた所がそういう状態になるという想像がつくので、不慮の事態を避ける一助になると思います。

固まった接着剤を引っ張ったらすぐ剥がれるようだったら、パーツも引っ張れば簡単に取れてしまうという事が予想できます。がっちり固まっていたり、やわやわしていたり、接着剤だけで固まった状態を確認できれば結構な情報がゲットできます。そして、ホームセンターなどの接着剤コーナーはパラダイス。店員さんに聞く事もできます。

帯留金具をくっつける

メタルロックと帯留め金具

メタルロックはA液とB液を混ぜるタイプなので、パッケージには、チューブが2つと専用のヘラがセットされています。

メタルロックと帯留め金具

左下の金属金具は、三分紐用帯留め金具です。帯留め金具は色々なカタチがありますが、接着するので、帯留めと接する面が広い方が安心できる気がします。

メタルロックの使い方

接着剤を使う時は、接着する面をあらかじめキレイにしておきます。金属パーツは皮脂がつきやすいので、アルコールなどを使って拭き取り、しっかり乾かします。

また、接着剤のくいつきが良くなるよう接着面を荒らすために、本来ならニスの部分も紙やすりでやすっておくべきなんでしょうが、軽いからいっかーと思いまして、そのままです。金具をもぎりとったらニスごと剥がれるかもしれないし、ニスが剥がれたら金具が取れる事になりますが、ニスだけ剥がれることもそうそうなかろう、と思った次第。たぶんきっと大丈夫。

で、2液混合型の接着剤を使う時は、同じ量の液を混ぜないと十分な強度が得られません。ほぼ同じ量になるように接着剤をしぼり出して、よく混ぜます。写真ではアルミホイルを使っていますが、厚手のコート紙(カレンダーとか)、クリアファイルでも良いようです。

メタルロックで帯留め金具を接着

専用ヘラが付属していましたが、今回新品だったので、借り物の道具を汚すのはちょっと悪いような気がしたので、プラスプーンで混ぜました。

メタルロックは黒いです。はみ出さないように塗りたかった。適量を塗りたかった。ちょっと失敗。適量の見極めが難しいです。あとは、乾くまで放置。数分でざっくり固まりますが、完全硬化までは放置します。

メタルロックは少しゆるいので、パーツを水平に固定しておく方が良いです。硬化するまでの放置中、微妙な角度に乗ってパーツが滑ってずれていきます。途中で気づいたので、慌ててパーツの下にキッチンペーパー敷きました。

メタルロックを使う時の注意点

メタルロックでくっつけた帯留め金具

メタルロックは乾いても黒いです。作業中だけ黒いのかと思っていたら、乾いても黒いので、透明なパーツとか、横から見えちゃったら困る時は使わない方が良さそう。透明パーツの接着にはエポキシ接着剤スーパーXをおすすめします。

また、金具をつけたい位置にあらかじめ目印をつけておく方がよいです。接着剤塗布後、その位置で本当にいいのか気になってひっくり返して確認したくなる衝動がわき上がって危ないです。

前述のように、固まり始めるまでのちょっとの間は、するする動くので、位置がいまいち気に入らない時とか、動かして微調整できるのですが、メタルロックは黒いので、引きずられた接着剤が美しくないように思います。後で削れば良いようですが、別にそこまでしなくても。

オリジナル帯留めの完成

完成したので、三分紐を通してみました。引っぱっても取れません。頑丈です。
実際に装着して外出しても取れなかったので、いい感じです。パーツはハートのつもりなので、季節を問わず夏以外の通年いけるんじゃないかと思う。

帯留め完成

帯留め金具は、四角形だけでなく、丸形とか楕円型とか色々あるので、くっつけたいパーツの形に合わせて良さそうなものを選べます。また、今回は三分紐用を使いましたが、4分~5分の太い帯締め用の金具もあります。色々試せて楽しいので、ぜひどうぞ。

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