デコレクションズさんのビニコカットクロス2枚で作るフラットポーチ・外ポケット・裏なし

作家さんセレクトのおしゃれな25cm四方のビニコのハギレ2枚で、ポケット付きのフラットポーチを作りました。製図も型紙もいらない、折るだけでポケットができる簡単な仕立て方です。

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フラットポーチの材料

  • 25センチ四方のコーティング生地のカットクロス 2枚
  • 20センチのファスナー 1本
  • 飾り付け用のアイテム(Dカンとかタグとかリボンとか)

コーティング生地じゃないとか薄手生地など、張りとか強度が足りそうな生地には接着芯を貼ります。

カットクロスの裁断サイズ

カットする前に念のため、元のサイズを確認します。方眼付きのカッターマットなどに乗せると簡単にサイズとか平行とか直角とか確認できます。マステで貼って固定するとずれないです。

大丈夫だったら、そのままマットの上でカットします。ロータリーカッターですぱっと切るとほつれもなくキレイに切れて後の処理が簡単です。

フラットポーチの裁断図

裁断サイズは、上図のとおり。カットクロスを使わない場合も、23×25cmと23×21cmのお好きな生地か、切り替えなしの場合は23×44cmの細長生地が1枚あれば作れます。

幅はファスナーの長さに合わせてあるだけなので、お手持ちのファスナーに合わせて調整すれば、好きな幅で作れますし、長さもカットクロスのサイズの都合でこうなっているだけなので、好みのサイズにアレンジ自在です。カレンダーとかを折ってシミュレーションするのも楽しいです。

ポケットは片側だけです。上の裁断図の左側「外側」が下の写真で見えてる生地にあたります。反対側にポケットがあります。ポケットの外側も写真で見えているのと同じ生地です。

マスクがちょうど入るポケット付きフラットポーチ

写真に写っている、ポケットがない側はシンプルで寂しい気がするのでタグとかで飾るとかわいいと思います。今回は小さいタグを右下に縫い付けています。タグがたくさん入った福袋的なタグセットがあちこちの手芸店にあるので、見つけたらついでに買っておくと楽しいです。

フラットポーチの下に置いてあるのは、デコレクションズさんのビニコのカットクロスで作った通帳ポーチ。これも作り方を紹介しているので、良かったらごらんください。

ポケット付きフラットポーチの作り方

つなぎ合わせてポケット部分をつくる

裁断イメージ図の上側のピンクの★部分同士を縫い合わせます。
生地の表面同士を中表に合わせ、ぬいしろ1cmで縫います。コーティング生地でずれやすいので、しつけテープで軽く留めると楽です。まち針とかクリップでも大丈夫ですが、縫いずれが心配な場合はしつけテープが安心です。

縫えたら、縫い代は生地が長い方(裁断図の青い方・外側)に向けて折ります

2枚がつながった長い状態になったものを半分に折ると、次の図のようにポケット口で2cm折り返した状態になるので、ステッチして押さえます。(切り替えない長い生地で作っている時は、長い生地を半分に折った所がポケット口になります。)

コーティング生地なので接着芯は貼らず、ステッチを入れる事でしっかりしてもらおうと思いますが、薄手の生地などでポケット口がへにゃへにゃになりそうな場合は、接着芯を貼ります。

まち針とかミシンの針目が目立つ生地の場合もあるので、目立たない所で試しておくと良いです。ミシンで縫いそこなった時にほどくか、諦めるかの目安にもなります。

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ファスナーをつけ、ポーチの深さを決める

フラットポーチのポケット部分の作り方

ポケットの反対側にファスナーをつけます。普通のポーチのファスナーの付け方です。裏がないのであまり気にせず付けてオッケーですが、開けた時に縫い目が見えて嫌だなーという場合は、見返しつけるとか、ファスナーの色と糸の色を揃えるとかなさってください。

ファスナーがついたら、ポーチの底の位置を決めます。

上図のように、表向きに整え、ポケット部分を折り返します。折る位置を少しずつ変えて、好きな深さの位置にステッチします。このステッチが、図のピンクの点線です。

ポケットの内側部分(裁断図の内側)は、出来上がると隠れて見えなくなるので、カッティングボードなどを活用して、鉛筆などでまっすぐ線を引いてからステッチします。

下の写真のポケットの一番底部分に見える縫い目が底ステッチです。外側からもステッチが見えるので、糸の色は外側の生地に合わせると良いと思います。

フラットポーチのポケットの内側

ポケット口のステッチ幅がひどいのは見ないでください。
ポケット側の生地は、出来上がったら少ししか見えないので、アクセントになる柄がいいんじゃないかと思います。

両脇を縫って仕上げる

ポケットと底が決まったら、ファスナー口から裏返します。ポケット部分を間に挟むような形になるので、端を揃えて縫い、縫い代を余った端切れでくるんで完成です。

フラットポーチの作り方

両脇を縫う時に、Dカンなどを付けたい場合は挟んで縫います。忘れたら後で外側から挟んでカシメればいいんじゃないかと思います。

両脇をそれぞれ縫いますが、ポケットがずれるのが心配な場合は、しつけや粗ミシンであらかじめ止めておくと良いです。
また、コーティング生地はほつれにくいので、ぬいしろ始末は特にしなくても大丈夫です。ただ、その場合は、ロータリーカッターなどで化粧裁ちして、裁ち目を揃えると美しいと思います。

まとめ

厳密サイズで作っていないので気軽に作れます。ただ、量産したい時はファスナーつけの縫い代幅を揃え、ポケットの折り返し位置を揃える事で、サイズを揃えて作る事ができるんじゃないかと思います。

下の写真は糸始末が甘くて、ファスナーの裏も縫い目が見えまくって美しくないですが、こんな風に見えるんだなーという参考用に。

裏なしフラットポーチの内側。ファスナーとぬいしろ始末

裏地がないので、ポーチ本体部分の内側は布そのままの手触りです。
ポケット部分は両面がコーティング生地になるので、汚れがついても拭き取りやすいしアルコール消毒もできると思う。使いかけのマスクをちょっと挟んでおくとか、汚れたハンカチ入れるとかに良さそうな気がします。

今回使ったカットクロスは、デコレクションズさんのカットクロスのラミネート生地の端切れセット。全部柄違いで5枚入り。つや消しタイプです。

たまに変わる柄の組み合わせは何通りかあって、選べるところがすばらしい。さらっとした手触りの薄手コーティング生地で、縫いやすいです。ミシンの押さえは通常の押さえのままで大丈夫でした。家庭用ミシンで普通に縫って、縫い目が詰まったり飛んだりという残念な事にはならないです。

フラットポーチのポケットとカン部分アップ

上の写真の革テープは、ユザワヤ店舗の革端切れコーナーにあったもの。柔らかいのでミシンで縫えます。本体を縫うのと同じ針でいけました。革とかテープ類が固い時は、ミシンのプーリーを手で回すと良いです。

今回のポーチはシンプルなものですが、裏地をつけたり内ポケットつけたり、表側にもポケットつけたりと色々アレンジできます。

サイズも、ポケットの深さと本体の深さ、それぞれお手持ちのものとか、よく持ち歩くものとかによって使い勝手の良いサイズがあると思うので、サイズ微調整が簡単なこのポーチが何かの参考になればうれしいです。

フラットポーチの大きさ比較・マスクと

マスクの個包装をあまり折らずに入れられるサイズになってるバージョン。

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