オールシーズンのメンズ服のパーカーを裏ボアで

ユニクロの裏ボアパーカー風パーカーをリクエストされたので作りました。フードと身頃がボアになっています。ニットは買った方が安いですが、縫っていて楽しいです。

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裏ボアパーカー1号・裏毛ニット

普通の裏なしの型紙を使って、どうやって裏をつけるか考えながら縫った一作目の裏ありパーカー。まだ夫がXL体型だった頃に作ったのですが、痩せた今でも愛用中でありがたいです。

裏ボアパーカー1号

使った生地はソールパーノさんの30s×10sアズマ裏毛とシープボアと20sスパンテレコ。

この裏毛ニットは幅が180cmもあるので表は1.5mで十分足りました。ボアも幅155cmなので身頃+フード分で1m買って結構残りましたが、50cmではたぶん足りない。

裏毛もリブも既製品のトレーナーとかパーカーでよく見る感じの厚さです。

裏ボアパーカー2号・裏起毛ニット

より一層の暖かさを求めて、裏起毛生地で作った2作目。ソールパーノさんのプリントが最高にかっこいい、ブラックウォッチプリントバックボア(たぶん廃番)です。

裏ボアパーカー2号

写真がうまく撮れず、少し明るすぎました。実物はもう少し柄が目だたたない、いい感じのチェックです。裏地に使ったシープボアはブラウンで、1号で使ったボアの色違いです。

ファスナーはYKK 5VS(5号)のビスロンファスナー。80cmのオープンファスナーをパターンに合わせた長さに切ってもらいました。

パーカーの型紙と変更点

使用パターンは、オールシーズンのメンズ服のパーカー。この本は、全体に少しほっそり目の出来上がりのような気がします。適当な激安ニット生地で試作後、当時の夫サイズに合わせて3Lで作りました。体型に合わせて、袖幅を少し広げ、なで肩になるように少しだけ変更。

元々のパターンは、普通の裏地のないパーカーで、フードだけ裏付きで、ロックミシンがなくても作れる仕様です。

裏地のボアの付け方

フードと身頃をボア仕様にするにあたって、表と裏は基本同じ寸法にしましたが、ファスナーがムシ隠しなので、裏地の前中心はその分だけ控えました。前端のステッチをボアにぎりぎりかぶらない位置でできたので、ファスナーの開け閉めでボアを噛むという感じにはなっていないんですが、見返しを付けた方が作りやすかったかも、と思います。

表と裏の合体はどんでん返し方式。フードは先に単体で作って、身頃の表と裏でフードを挟み、裾リブとファスナーも表と裏で挟んで縫って、袖ぐりからひっくり返しました。

裾のリブは二つ折りで、ファスナーはリブにもまたがっているので、縫う手順は少し気をつけないといけないです。今回は、裾のリブは、表裏身頃それぞれ先に前端の10cmほどだけ縫い付け、リブでファスナー挟むように付けています。裏に来るリブは、裏のボアが前身頃より狭いので、いい感じになるように前端側を折りました。

袖は3枚一緒にロックミシンでくっつけて完成でしたが、袖が寒い、という苦情がきたので、1号は袖部分に天竺で半袖位の長さの裏地を追加しました。2号の方は1枚で十分暖かいらしいです。

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使用生地について

ニット生地は、経験値が低くて商品説明だけではイメージがつかめず、とりあえず買ってみて方式です。思ったより厚かったとか薄かったとか、硬い・柔らかいなど、買ってみないとわからないです。今回のは、高かったですが、良い生地でした。良い生地を使うと仕上がりと耐久性が良くなる気がします。

裏起毛とボアの生地アップ

左は、2号の裏起毛生地の裏側のアップ。詰まってて、ニット生地らしい柔らかさはあるんだけど、伸びなくてとても縫いやすくて素晴らしかったです。初心者向けだと思います。裏毛よりゴミが出ないのも素敵。

右は、シープボア。ボアボアで縫い目にかかったボアを引き出すのに苦労しました。出来上がってからは、抜け毛もなくて良いです。ぺたんこにもなっていません。

仕立てる前にニット生地の水通しはしていません。出来上がってから洗って普通にハンガーに干したのですが、重さで少し伸びたような気はします。生地が重なった密集地帯は洗濯のあと乾きにくいです。

細々した事

ロックの糸はニットソーイング用ミシン糸#60で、縫い合わせる左針糸は伸びなくてもいいのでぴったり色の普通のミシン糸シャッペ#60を使いました。ロックミシンの糸立てには、ロックミシン用の糸じゃなくても、取り付けられるので、お手元のミシン糸でも、ボビンに巻いた糸でも大丈夫です。

前身頃のカンガルーポケット部分は、生地が重なって厚く、ファスナーに干渉して開け閉めしにくくなるので、出来るだけ控えるとか削るとかする方が安全。

全体的に生地の厚さが結構あってミシンが進みたがらないので、ステッチは最低限ですませましたが、型崩れもないので、良かったです。

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