縄編み模様を手の甲に配した5本指手袋の編み方と編み図です。手首の部分が短いと風が入って寒いので、長めにしてあります。手首の折り返しがアクセント。風の侵入も少しは防げて暖かいかも。記事の最後に編み図の無料PDFがありますので、良かったらご覧になってください。(2010年制作)
手袋の編み方のポイント
細めの針で、目をつめてきっちり編みます。最初に試し編み推奨です。ゲージが合わない場合は、糸を変えるか針の太さを変えてください。手案配でゲージを調整するのは大変です。手袋はほぼ同じものを2つ編まないといけないので、気楽に編みやすい感じで編まないと疲れてしまいます。
また、編みすすめながら、指の長さ、手のひらの長さなどを合わせる方がぴったりサイズにしやすいので、試着しやすい輪針の使用をおすすめします。針を引っ張って編み地がチューブにかかっている状態にすると試着しやすいです。
輪針を使って小さい輪っかを編むには、輪針を2組使う方法と1本でチューブの部分を適宜引き出して必要な部分だけ針にかかるようにして編む方法があります。小さい輪っかを編むには、普通の短い編み針を3~4本使う方が取り回しはしやすいんですが、針を変える部分の目が緩みやすいのと試着が楽なので、極力輪針を使っています。どうしても編めない最後の数目とかは仕方ないですが。
手袋を編むのに使った糸と使用量
ダイヤモンド毛糸のタスマニアンメリノ(色:オフホワイト)
太さ:合太(並太) 形状:40g玉巻(約120m)
素材:ウール(タスマニアンメリノ)100%
メーカー推奨針:棒針5号~6号 かぎ針4~5号
メーカー推奨ゲージ:22目×23段
手袋の使用量:1玉半
※折り返し部分に別糸少々つかっています。アクセントになるので好きな色で配色楽しんでください。糸の太さが多少違ってもあまり影響ないと思います。
上記の糸の仕様はメーカー推奨の針とゲージなんですが、実際には糸自体の指定の針より細い3号の編み針を使いました。好みによるんですが、手袋なので目がつまった方がいい気がします。
タスマニアンメリノはもっちりしたいい感じに編みあがります。おすすめです。
手袋の編み方のポイント
輪針2組を使ってます。下の図は針を引き出してチューブに編み地がかかっているところ。
休ませておくときも、この状態の方が編み地に負担がかからないような気がします。
手首から編み始め、いい塩梅の長さになったら親指の予定地分は休めておきます。(目を休ませる時は、滑りの良いちょっと太めのリリヤン的な糸に目をうつしておきます。あみだし糸とか便利ですが、長すぎて使いにくいので、似た感じの手頃ないい感じの糸があればそちらで。結構ながい事休めるので、休ませておく間に編み目とその周辺の糸が引っ張られて負荷がかからないように、縄編み針とかでなく、軽い糸を使う方が良いように思います。)
指は小指から作ります。編み図では小指と薬指の始まる高さに差をつけているので、小指を編んだらまた、手の甲と手のひらをぐるっと編みますが、小指と薬指の付け根の高さが同じだったら続けて薬指を作っちゃってください。
指はそれぞれ、マチの部分の巻き増し目をして輪の根っこを作ります。増し目が必要ない側(もう出来てる指の側)は前の指で作った増し目から同じ目数の目を拾います。
試着しながら編み進め、太すぎるとかきつすぎる場合は戻って増し目を増やすとか減らすとかします。指が全部隠れる長さになったら、2目1度の減目をして、最後は全ての目に糸を通して絞ります。
指先の余り糸は、少し長めに残し最後まで始末しないでおくと、後で長さを変えたくなった時に対処しやすいです。目数は少ないので、ほどいても簡単に直せますし、輪の始まりがずれても、別に問題ありません。
最後の糸始末と同時にそこいらの穴をふさぎます。手袋を編むと、どうやっても穴があきます。指の付け根は特に穴が目だちやすいですが、メリヤス刺繍の要領で糸を絡めていくと、穴がなくなります。編み目を作る糸の流れというか向きに注意して、目立たないようにふさいでいきます。
後で、指の付け根の穴をふさぐ作業がしやすいように、糸を新しくつけて指を編み始める時には、とじ針に糸を通しても大丈夫そうな長さを残して編み始めると良いと思います。
手首の部分は、折り返して表に響かない様にとじます。ゴム編みの後に一段普通に編むと、自然にぱたんと折り返ります(編み図に記載してあります)。ゆるかったら、ゴムを中に入れます。
手袋は編む量が意外と少ないのでささっとできますが、両手分編まないといけないのであまり間を置かずに短期間で編む方がモチベーションとか編み加減とかで良いです。
縄編み模様の手袋の編み図の無料ダウンロード
親指の部分の膨らみにフィットしやすい立体形状になっているので、ちょっと面倒くさいですが、手編みくささ軽減のキレイな形を目指した編み図です。お手に合うように微調整しながら、じわじわ育っていくのを楽しみながら編んでいただければうれしいです。
ご自由に使って頂ければ嬉しいですが、再配布はしないでください。ご利用にあたっての注意事項も一読いただければ幸いです。
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