パウチカバーの試作をした記録

夫がオストメイトになったので、今後色々何か作る事になりそうです。まずは早急に必要そうだったイレオストミー用パウチカバーを作ってみました。

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パウチカバーについて

パウチカバーとは、ストーマのパウチ袋に被せるカバーです。パウチが常にお肌に触れないようにし、汗を吸収する事で、蒸れとか不快感の軽減とか、お肌の保護に役立つようです。外出時、動作や風などでシャツがまくれたりした時などに、パウチが丸見えにならないようにする目隠し効果もあります。

ストーマ初心者なので、何が必要かとか、何が便利かとかまだ判りません。ストーマ装具販売店のザイタックさんで色々揃える時に一緒にパウチカバーを購入、真似て作ってみました。

ザイタックさんのパウチカバーと作ってみたパウチカバー

パウチカバーは、お腹についているパウチにかぶせて使います。写真の右側がザイタックさんのもの。ほぼ同じカタチで作ってみました。

試作ストーマパウチカバーの作り方

パウチカバーは沢山作る事になりそうです。自分で作ったものなら、何かあって汚れたりした時も、がっつり消毒できるし、気軽に捨てやすい。使い勝手についてのフィードバックも集まる事と思うので、まずは一つ作ってみたものなので、まだまだですが、とりあえず記録しておきます。

ストーマカバーの材料

今回使ったのは、余っている薄手ニット生地と、普通のふちどりバイアステープ、服飾用薄手接着芯。

ストーマパウチカバーの試作品

今回使ったニット生地は、薄くて安いTシャツっぽい、とても薄い薄い生地。天竺なのに透け感を少し感じる、着るモノには使えなさそうな生地です。どこかで練習用に買ったもので、確かに安かった記憶はあります。今回のような用途には、柔らかくてとても良いです。

接着芯は少し伸びるものを細く切って生地の周囲に貼りました。バイアス方向ではなく、布目に沿って適当にカットしたものです。伸縮性がなくて構わないので、手頃なものを切って使うか、テープがあれば楽だと思います。

ふちどりバイアステープは、洗うと多少は柔らかくはなるけれど、やっぱり固く感じるようです。縫いやすかったですが、パウチカバーには向いていないような気がするので、ニット系のテープを探す事にします。ガーゼでもいいのかもしれないし、縁取りじゃなくて袋縫いでもいいのかも。

パウチカバーのお腹側はお肌に常に触れている事になるので、お肌にやさしい素材を使いたい。見本のザイタックさんのものは、薄手のニット生地とふちどりテープもニットテープです。やわらかくて良いです。

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型紙の作り方

市販品をカレンダーの上に置いてざっくりうつしとって型紙にしました。三日月型の上蓋は、薄い紙とか不織布を使えば正確にトレースできそうですが、切ったり縫ったりしているうちに、カタチが変わると思ったので、大体の感じで、見た目合わせです。部品数は3つです。

パウチを出し入れする穴部分は、位置が違うと大変なので、比較的正確になるようにうつしますが、開き幅とかカーブの状態とかは適当で大丈夫です。どのみち縫ったら伸びたりカタチが変わったりします。

変更したところ

次の写真は、ザイタックさんのパウチカバーにパウチをセットしたところです。左側の肌色部分がお肌に接着するところで、表と裏のカタチがわかるかなあと思いましたが、生々しい感じで申し訳ないです。

ザイタックのパウチカバーの表と裏

自作するにあたって、変更した所は、外側の下側です。

外側の下側の開口部、直線になっていて、これパウチの中身の処理しやすいようにでしょうか。外側なので、シャツがまくれたら見えてしまうかもしれず、パウチの下端が人目に触れたら不快感を与えそうなので、お肌側と同じカタチにする事にしました。

同じカタチにすると、開口部の境目がスリット状になって、バイアステープの処理が悩ましいですが、とりあえず手っ取り早く作ってみたかった。見た目美しくなるようにした結果、バイアステープが重なって固くなってしまったので、次作では改善しようと思います。

薄手ニット生地の縫い方

全部バイアステープ処理なので、ロックミシンは使いませんでした。家庭用ミシンで普通のシャッペ糸で普通地用の針で縫いました。

薄手ニット生地は、うっすら糊付けされた感じの手触りで、水通ししていません。洗うとさらに柔らかくなったので、水通ししなくて正解だったと思います。

頼りない生地なので、根性つけるために3つの部品の縫いしろ全部に細く切った接着芯を貼りました。前述のとおり、洋服用の手頃な接着芯を適当に切ったもので、下の写真の通り、幅は不均一ですが、まあ人目につくものでないので、構わないかな。

パウチカバーの裾の開口部

薄手なので、一度バイアステープを縫って折り返してくるむ式は無理だと思います。1枚のところも、複数枚重なるところも、とりあえず出来上がりのカタチにして、バイアステープで挟んで縫いました。

挟んで縫うので家庭用ミシンで普通に縫えますが、生地が1枚の所はさすがに頼りないので、ゆっくり縫います。針穴に生地が落ち込むと、糸玉が針穴の向こうに出来て大惨事になるので、生地は張らせるように押さえ、針がすっと刺さるように、ゆっくり縫うと失敗しにくいと思います。

バイアステープで挟む時は、しつけテープで長めに貼り付けて、クリップできっちり押さえておくとずれにくいです。

使用感については、まだよく分かりません。こんなもんかな的な感想しか出てこないので、おいおい何か出てくるんじゃないかと思います。

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