前開きのケープ風ポンチョの編み方と無料編み図・女性用フリーサイズ

前開きのポンチョです。形はケープですが、お尻まで隠れるゆったりサイズなので、ポンチョと呼んで差し支えないのではとポンチョと命名。大人用フリーサイズの編み図を作りましたので、良かったらご利用ください。(2009年制作)

前あきのニットポンチョ
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前開きケープ風ポンチョのオススメポイント

前立ては身頃から続けて編む見返し仕立てなので、打ち合わせ部分や前端がだるっとしにくいです。また、打合せが気持ち深めのダブル仕様なので、あまりばさばさしません。 手を出す穴は開いてませんが、同じ形で布帛の時よりは手を外に出して使いやすいように思います。
着丈はちょうど手が出る位の長さ。引き返し編みで真ん中部分が少し長くなっています。

ポンチョの編み方のポイント

前後と袖にあたる部分をつなげて長めの輪針で編むので、とじはぎ作業がありません。
衿と裾にゴム編みがありますが、折り曲げてダブルにするので、ゴム編み止めも必要ありません。縫うのはまつり縫いとボタンホールだけです。編む量は多いですが、それ以外は楽ちんです。

ニットポンチョの後ろ姿

編み方記事の後に編み図の無料PDFがあります。シンプルなので、長さの調整もしやすいと思います。衿はハイネックっぽいんですが、ゆったりめなので着物でも着用可能です。
簡単な製図も一緒に載せてありますので、もう少し太い糸にしたい場合などの目数・段数設定の参考になればと思います。

ポーチを編むのに使用した糸と使用量

きんしょうさんのメリノウール

きんしょうさんの1/5メリノウールを2本取りしました。並太程度の太さに相当すると思います。上の写真は、我が家に糸が届いた時の巻きの状態。これをかせにしてダイロン(ボルドー)で染めました(後述)。

編み針は、本体部分は6号、衿の1目ゴム編みは5号。距離が長いので輪針が良いです。出来上がりは、約670gになりました。

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使用糸(きんしょう 1/5メリノウール(オフホワイト))
太さ:合細   形状:240gコーン巻(約1200m)
素材:毛 100%
使用針:棒針 2号 カギ針 3号
ゲージ:22目28段(2本取り、棒針6号)

輪でくるくる編んだ時は、斜行しましたが、普通の往復編みで斜行はしません。編み上がった後は毛玉も出来にくい良い糸です。
随分前に作ったものなので糸の名前が変わったのか、同じ名前が見つかりませんが、きんしょうさんの糸はどれもオススメです。

ポンチョの編み方のポイント

出来上がりがかなり大きいので、減らし目や引き返し編みの多少の間違いはまったく気になりません。(上の方は減目がラグラン風の線で目立つのでちょっと注意しながら編むと安心)

平おきしたポンチョ

見返しをとじる時は、すくい綴じがきれいですが、まつり縫いでも大丈夫です。表にひびかないようにとじます。
ボタン穴は、使いたいボタンに合わせたサイズにします。ボタンを増やしたい時は、均等間隔でボタン穴を増やします。
ボタン穴のサイズと位置・数を決めたら、編みながら、穴を開ける位置に別糸を編み込むか、減目+かけ目でボタン穴を作ります。見返しの方にも、折り目をはさんだ対称の位置に同じ様に開け、見返しをとじた後に、2つの穴をメリヤスはぎなどで始末します。

ダイロンで毛糸を染める

編んでから染めるか、染めてから編むか悩んで、糸の状態で染めてみました。

染めた糸2本取りで編んだ編み地

糸巻き3本をかせに戻し、ダイロンマルチ・ボルドー3パックで染めました。ダイロンマルチは、80℃の熱湯で染めるタイプです。プレミアムダイという40℃で染めるのもありますが、使う塩の量がだいぶ違うので、ダイロンマルチを愛用。塩の使用量、マルチは30グラム、プレミアムダイは250グラムです。

コーン巻きの毛糸をかせに戻すには、かせくり器があると便利です。かせにした後は、絡みにくいように数カ所軽く縛っておきます。きつく縛ると染め残ってしまうので、ふんわり結びます。染料の量は指定通りですが、放置時間を長めにしました。

下の、ピエロさんのかせくり器のページには、使い方イメージ写真とか使い方の説明があるので参考になるかと思います。かせを作る時は、かせのサイズを調整できるんですが、染める時はなるたけ大きい「かせ」にするとムラが防げるんじゃないかと思います。

また、布帛と違ってお湯につかっている状態で強く揉んだり押したりすると、毛糸同士が絡まってフェルト化(縮絨)してしまいます。温度が高いうちは特に丁寧に扱い、かせのまま干して、乾いたらまたかせくり器にかけて、玉に戻してから使います。
多少は糸同士が絡まるというかくっついた状態になりますが、玉に戻す時に、くっつきがほどけるので、かせが崩れないように注意していれば、そんなに大変ではないです。太い糸だと絡むと結構問題あるような気がしますが、細い糸なら少し位なら大丈夫(質感が変わらない)と思います。

無料編み図のダウンロードはこちらから

編み図は、裾から編む時の表記です。ネックから編む場合は、逆に読んでください。多少違っても構わないですし、目安の寸法も記載してあるので、お使いになる糸のゲージに合わせて調整なさってくださても、と思います。こんな感じになるんだなー的な参考になればうれしいです。

ご自由に使って頂ければ嬉しいですが、再配布はしないでください。ご利用にあたっての注意事項も一読いただければ幸いです。

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