洋裁でも便利なお裁縫道具・かけ針とくけ台

かけ針とくけ台は和裁専用のものと思われがちですが、洋裁や小物作りでも便利に使えるので、ぜひぜひおすすめしたい裁縫道具です。和裁をほとんどしなくなった今でも、洋裁で便利に愛用中です。長いこと謎アイテムとして放置しててもったいなかった。仕上りが絶対良くなると思うので使った事がない方におすすめしたいです。

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かけ針とくけ台とは

最近の家庭科用の裁縫箱セットには入っていないようなのだけど、昔の裁縫セットには入っていた道具です。クリップ的なかけはりとクランプ的なくけ台(机上くけ台)、2つセットで使います。

かけはりとくけ台・机にセットしたところ

シンプルな構造なので、そうそう壊れません。使っているうちに紐はすり切れて切れてしまいますが、適当な紐を付け替えれば良いです。かけはりのゴムが劣化して、布がずるずる滑るようになって一度買い換えましたが、買い換え後も10年以上使っているような気がします。セットで使うものですが、単品で買えるので、必要な方だけお買い求めください。

かけはりで出来ること

かけはりの何が便利かというと、手がもう一本欲しい!という時に手の代わりになってくれる事です。
複数の布を合わせて引っ張りながらまち針をいい感じの所に打ちたい時、布と布の釣り合いを取りたい時、まつる時とか、ひっぱりながら縫いたい時などなど、しっかり布を挟んでキープしてくれます。
クリップのフトコロが広いので、下の写真のように中途半端な位置でも、生地をたくし込んでピンポイントで挟めます。

かけ針の使い方・布をはさむ

かけはりの使い方

がっちり布を挟んでいる部品が「かけ針」で、かけ針をテーブルに固定して引っ張る道具が部品が「机上くけ台」。布や糸に何かしたい時、その何か作業したい場所の近くをかけはりで挟み、引っ張ります。手がもう一本できる感じ。布や糸がぴーんと張る事で、色々な作業がラクラクに。
布は引っ張ると布目が通りやすくなりますし、折り目もまっすぐつけられます。

和裁では、この状態で運針したり、くけたりしますが、それ以外でも、2枚以上の布を合わせる時、つり合いを取りたい時、まち針を打ちたい時、真ん中を見つけたい時などなど、布がたるんでない方が作業しやすい事全般で活躍します。作業効率がアップします。

右利きの場合は、右側をかけはりにつかませ、下の写真の矢印の方に左手で引っ張ってぴーんとさせます。左手で引っ張りながら、右手でまち針打ったり、縫ったりします。

写真の作業は、見返しを裏側に折り返しながら前端のステッチ用にしつけしている所なので、引っ張って布に根性出してもらってます。布を引っ張りながら折ると、ぴしっと折れやすく、キレイな折れ目になります。

作業が進んでいくのに合わせて、かけはりと作業位置との間が離れて作業しづらくなっていくので、かけはりでつかむ場所は進み具合に合わせて移動させていきます。

かけはりの使い方・縫い進む方向とひっぱり方

かけはり・くけ台の代用

セットで使うと便利だけど、セットじゃなくてもまあ、引っ張る用の紐をどこかに固定できれば良いので、なければ工夫してなんとかなります。

かけはりは、洗濯ばさみと紐で代用可能です。くけ台がない時は、大きいクリップとか、机とかの足に結びつけるとか、クランプ使うとか、そこいらのネジとかに引っ掛けるとか、紐をどこかに固定できれば良いので、創意工夫が活きます。膝とか足の指に挟んで固定してもいけます。

昔のくけ台と机上タイプくけ台の違い

机上じゃないタイプの折りたたみ式とかの大きい「くけ台」は座布団の下に敷いてその上に座ってお裁縫します。自分の体重で固定して使う感じです。おばあちゃんのお裁縫のイメージ画とか、夜なべの絵で見かける事もあるあれです。針刺しがついててかわいいけど、和裁しないおうちにはいらないと思うので、机上くけ台をおすすめします。

和裁でも、お稽古先の教室に持っていくなら、机上くけ台の方が便利です。
どこでも使える机上くけ台は刺繍糸を撚るとか、革アクセサリーを編む時とかにも使えるので、かけはりと一緒にお手元にぜひどうぞ。

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