久しぶりにしつけ糸の新品を下ろしたので、使い始めの様子を写真に撮りました。ツイストパンのようなかせ巻きタイプのしつけ糸です。
束になっているしつけ糸
しつけ糸はカード巻き、コーン巻きのものもありますが、習慣で、かせ(束になっているもの)のしつけ糸を普段使っています。カード巻きは糸の折り目が気になるし、コーン巻きは裁縫箱に入らなくて別に持ってくるのが面倒くさいから。
今回買ったのは洋裁用と書いてあるもので、色のついたしつけ糸です。白いしつけ糸は「しろも」、色つきのしつけ糸は「いろも」と呼びます。基本的に一時的に使うだけで、用が済んだら抜き去るので、好きな色とか見分けやすい色とかでよいと思います。ラベルには洋裁用とありますが、和裁にも使えます。

和裁の時、絹ものを縫う時は絹用のしつけ糸(ぞべ糸)を使いますが、ウールとか木綿とか麻は、ふつうのしつけ糸でいけます。
糸の長さは、カード巻のものは100m位、かせのものは400m位、コーン巻きは1000mくらいのようです。使っても使っても、なかなかなくならないですが、なくなると困るので、目に見えて残りが減ってきたら補充しておくと安心。
しつけ糸の長さを決めておく
しつけ糸の使い始め準備の前に、どの長さのしつけ糸が使いやすいかあらかじめ決めておきます。
しつけ糸のかせは、長い糸をくるくる輪にしてまとめているものです。この輪を切って1本1本ばらばらに取り出せるようにして使います。かせになっているタイプの一周の長さは大体130センチ前後なので、最長約130cmのしつけ糸が取れます。
和裁では、続けて長い距離を縫う事が多いので、長い糸で習いましたが、小物を作る時が多いとか、子供服が多いとか、短いしつけ糸の方が使いやすい場合もあると思います。その時は輪を2カ所で切って作る約65センチの糸の方が、扱い易いと思います。
長い糸と短い糸と両方用意しておいても良いと思いますが、不良在庫にもなりかねないので、使うペースとかに合わせてご検討ください。糸は古くなると切れやすくなる気がします。

くるくるのツイスト状態の新品しつけ糸のラベルを取って輪の状態にしたものです。丁寧に、束を壊さないように広げます。
しつけ糸の輪をカットする
大きな輪の状態にした糸は、扱い易いようにまとめてからカットします。まとめる時は、束をまとめている結び目というか、小さな輪っかを見つけると束をいじりやすいです。束が崩れにくいというだけなので、この輪っかを使わなくても大丈夫です。
下の写真で矢印で示している部分がその輪っかです。この輪っかは、束をまとめた後は切り取ってしまって構わないです。

糸束がきれいに整理できて、大きいな輪がきれいに整ったら、大きな輪をつぶすように二つ折り(もしくは四つ折り)にしてまとめます。
折った輪をまとめる方法は、端切れで包んだり、紙で包んだりという方法もありますが、私が習ったのは、端切れを細長く切ったものやリボンで数カ所結ぶ、という方法。10センチ前後の間隔で適当に結ぶだけで、しつけ糸を使って糸束が痩せた時も、結び直しが簡単にできます。
次の写真は、二つ折りでまとめた状態。左下の赤い矢印で折った糸束を結んでから、右下の水色の部分でカットしています。これで、約130センチのしつけ糸が使えます。
短い糸で使いたい場合は、四つ折りでまとめます。赤で折った後、上の黄色い部分でさらに折ってから糸束を結び、青い部分と赤い矢印の2カ所をカットします。

長い糸で使う時は、糸束2つを一つにまとめ、短い糸で使う時は糸束4つを一つにまとめる事になります。
糸束をカットする時は、布用のよく切れるハサミで切ります。紙を切るハサミは切れ味が悪いので、スパッと切れない場合は糸束を小分けにして、切りやすい量にしてからカットすると良いとおもいます。
しつけ糸の取り出し方
折った部分から、1本ずつ引き出して使います。

矢印が引き出し中の糸。写真撮影の都合で、しつけ糸は机に置いてありますが、実際にはリボン結び部分を軽く押さえて、余計な糸がくっついて引き出されないようにします。
保管時は、他の裁縫道具などに絡まないように注意します。何かに引っかかって、途中から糸が飛び出してきたりした時は、焦って引っ張ったりせず丁寧に解くようにすると、長く気持ちよく使えます。
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