夫用パンツにマーベルトを使ってみた記録。初めてカジュアルじゃないパンツを作っています。
マーベルト(腰裏)とは
マーベルトは腰裏とも言って、パンツの腰辺りのフィット感を高める副資材、だそうです。紳士服制作の参考図書、本格メンズ服の記載にしたがって、マーベルトを使てみる事にしました。
色々種類があってよくわからないので、とりあえず目に付いたノンカールマーベルトを買ってみました。インベルと一体になったものです。
インベルを別途買うより、安く済みそう、と思ったんですが、初めて使う副資材の時は教科書に載っているものと同じものを使う方が良かったです。通販で届いた時が初見のアイテムで、上下がどちらかなのかもわかりませんでした。
本格メンズ服に載っているマーベルトは、こちらの滑り止めゴム付腰裏の方が近いようです。買う前に参考書を熟読しなかったので、インベルと一体化しているっぽくて便利っぽそうに思ったので、ノンカールマーベルトを買ってしまったのです。
テキストの指示では、インベルは貼り付ける事になっています。前に婦人用スカートで使ったインベルは縫い付けるタイプだったんですが、接着できるインベルもあるようで、副資材は奥が深いです。
マーベルトの縫い付け
ノンカールマーベルトの取り扱い方がわかりませんでしたが、他の通販のところで「下側のバイアス部分が腰になじむ」的な事が書いてあるのを見つけたので、インベル側が上なんだと判断。出来上がりの様子も想像がつかなかったので、本当に悩ましかった。
ということで、上側はインベルと本体の生地がほとんど同じ幅で、教科書の通り1cmの縫いしろでウェストベルトにくっつけるとなると、インベルが邪魔。インベルごと縫って折るのは無茶そうだったのでインベルはよけて、ウェストベルトから5mmほど控えたところに縫い付けました。
下の写真は、ウェストベルトの表側と、ノンカールマーベルトを中表にして縫い合わせたところ。ウェストベルト側は、裏に普通の接着芯を貼っています。
これで、ウェストベルトを裏に向けて折った時に、パンツの裏側に5mmほど表生地が回り込むので、見た目はテキストと同じ感じの出来上がりになりました。本格メンズ服の指定では、マーベルトは裏で5mm控えるとなっているので、ウェストベルトの出来上がり幅はそうそう変わっていないんじゃないかと思います。
マーベルトとウェストの縫いしろの始末
本格メンズ服のドレスパンツの作り方では、ウェストベルトにはインベルを貼る事になっています。マーベルトは、裏地的な隠すだけの役割のようなんですが、婦人服やカジュアルパンツのように、ウェストベルトをがっちり閉じる指示はありません。ステッチの指示もないです。
また、本格メンズ服で使っているマーベルトには、芯地がついているようで、その芯地をポケットにしつけで軽く固定する事になっています。でも、今回使ったノンカールベルトは上側のインベルしかついていないので、正解がわかりません。
着心地とかのためには、がっちり固定しない方が良いのかもしれない、とか考え始めると出来上がりの予想が全く分からなくなりまして、ある程度フタしてぴらぴらしない程度にしておこうかと。
奇跡的にベルトの幅とインベルの幅が同じくらいだったので、マーベルトにインベルを縫い付けてある縫い目とパンツのウェストベルトの縫いしろをまつれました。マーベルトの固め素材を縫うより簡単に縫えて良かったです。
マーベルトの下側を起こしてまつったので、縫いしろの見た目に美しくない部分が全部、マーベルトの下に隠れたのでとりあえず満足ですが、着用で何か変化があるのかも。
ノンカールマーベルトの下側は折り返してあるので、ふらしておいて構わない感じになっています。着ているうちに体に馴染むんだそうですが、固くないのかなと気になります。
メンズパンツ縫製の参考図書
紳士服の縫製手順や、仕立て上がりは色々様々のようで、本格メンズ服と文化のメンズウェアⅠでも結構違います。読むだけでは分からない所も多いんですが、とりあえず参考になるし勉強になります。
よく理解できないままやってほどいての繰り返しで、四苦八苦していますが、完成しました。前開きのホック部分とかにマーベルトが少し写っているので、参考になるかもしれません。良かったらご覧下さい。
この記事でやっている事が大間違いとか大嘘かもしれないので、詳しい方がいらしたら、間違い部分などご指摘ください。よろしくお願いします。
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