ふきんのカドとか、腰紐の端、襦袢の袖口とかにあるとかわいい房結びの結び方です。
房飾りとは
タッセル的な飾り結びですが、タッセルほど糸の量が多くなくて、ぽっちりしたかわいい飾りです。長襦袢の袖口とか、腰紐の端とか、長くても短くても、ちょっと結んであるだけでかわいい感じになります。
下の写真は、腰紐の端っこです。お好きな色の手頃な糸で結びます。絹糸で結ぶと、少しつややかな感じになるので、腰紐を使う時だけでなく、片付けで畳む時も、なんとなくテンションあがります。

縫い手によって、色々やり方があるんですが、私は一結びする方法で習ったので、こういう方法もあるよという事で、作り方?やり方?の写真撮ってみました。参考になれば幸いです。
房結びの作り方
かんたんな房飾りの作り方は、①針に長めの糸を通して房を作りたい場所に何回か通す。②通した糸を一結びして、好みの長さにカットする、の2工程だけです。超簡単。
最初に針に通す糸は、結構長めの糸ではじめます。作りたい房の長さ×房の糸の本数なんですが、ある程度長さがないと結びにくいので、余裕を持って用意します。糸が多少もったいない気がしますが、短すぎて結べないより良いので気にしない。あと、糸に折り目がついているとやりにくいので、アイロンをかけるとかの前準備しておきます。
用意できたら、房をつくりたい所に針を刺します。針は極力同じ所に刺さるようによく狙います。ぶれると房の根元が太くなって目立ちするので注意です。そして、刺した針を引き抜く時、糸をひききらずに輪が残るようにします。輪の大きさは、一結びできるだけの長さです。この輪を2~3個作ります。

写真は、布巾のカドに結んでいます。結べそうな長さの輪を2個・一番最初に通した結び玉のついた糸・針に付いている糸(6×2=12本)。この糸をまとめて結ぶと房飾りになります。
写真では、糸を二重にしてやっているので、針を同じ所に通す回数は少なくてすみますが、絡みやすくて糸玉になりやすくなるので、加減が分かるまでは、糸の本数少なめで試してみると良いと思います。
結んで作る房なので、糸の本数が多いと結び目が大きくなって格好悪いので、糸の太さを見ながら本数を決めると良いと思います。
結べたら、いい感じの長さに切って房結びの出来上がりです。
結び目を狙った場所に作る方法
房結びは、糸を通した所のキワキワで結んであるとキレイだと思います。適当に結んで狙った位置に結び目を作るのは難しいですが、針とか目打ちを使うと、結び目の位置をコントロールできます。
狙った所で固結びをするには、結び目の芯になるものがあれば簡単です。写真ではまち針を使っていいますが、糸が太いとか、糸の本数が多いとか、針が曲がってしまいそうな気がする時は、目打ちを使うと良いです。

一結びした結び目をキュッとしめる前に、結び目の中にまち針などを差し込み、差し込んだまま動かすと、結び目が簡単に移動します。結び目が狙った場所に来たら糸束をキュッとしめれば完了。
結び目の移動させる時は、糸束を張らせる感じにします。写真の白い物体は布巾ですが、布巾側も軽く押さえています。動きにくい時は、一気に動かそうとせずじわじわとチカラを加えていきます。いい感じのチカラ具合が掴めたら簡単に動かせるようになると思います。

オレンジ色の矢印の方向に結び目を移動させて、根元まで来たらまち針が入った状態でキュッとして固定します。まち針を抜いて、結び目を手で押さえながらキュッとすれば完成です。
房飾りを作る時だけでなくても、固結びをする時には使える技だと思います。手縫いしていて糸の残りが少ない時に針から糸が抜けて、玉留めするのには針にもう一回通さないといいけないけれども、糸端が乱れていて針に通すのが面倒くさい時に玉留め代わりに固結びする、とか。たぶん何かが活躍するシーンはあると思う。

短めに切りそろえるとかわいい感じになります。
一結びではなく、輪に残した糸を半分ずつに分けて結ぶと、ふわっと広がった感じの房飾りになりますが、根元きわきわに結ぶのが下手なので、私はこの方法で済ます事の方が多いです。糸を通した所と結び目の間に距離があると、使い込んだ時に糸が切れやすくなるような気がするので、糸の遊びは少なくしたいのもあるかも。
縫い手によって色々な方法があって、正解は沢山あると思います。やりやすいなーと思える方法が見つかる一助になれば幸いです。
まち針は消耗品ではあるんですが、大切なまち針ではこういう事はせず、曲がってきたなーという針とかを使ってください。チカラの入り具合によっては曲がってしまうので、新品とか高い飾りマチ針とかだともったいないです。
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