ニットテープでのふちどり比較

ニット生地の周りの縁取り仕上げに、バイアステープ以外の方法を試してみた記録。ニットのバインダーテープ、ニットテープ、追加でロックミシンの巻きかがりしました。

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ニットテープでふちどり

ストーマパウチカバーのふちどり仕上げの方法を検討中です。とりあえず作ったバイアステープは固い気がするとのことで、より柔らかい縁取りをしてみたい。

あまり色々気にした事がなかったし、市販品もぼやっとしか見ていなかったけれども、縁取りには色々な方法があるようで、パウチカバーは長時間お肌に触れるものなので、肌アタリがやさしそうなもので縁取りしたいです。

バイアステープで縁取った初回作はこちらです。

夫は薬の影響もあり、お肌がかなり薄くて色々負けやすいので、ベビー用品なみの気持ちでいますが、過剰追求かも。試すのは楽しいので試してみました。

薄手バインダーテープ

ニットテープが中央で折れているテープです。生地を切ったものではなく、テープとして織られているもので、テープの両脇がほつれる事はないテープです。

似た名前のニットふちどりテープは、ニット生地を切って作ったバイアステープなので両脇が折ってありますが、バインダーテープはその折ってある生地の重なりがないので、かなり薄く仕上がります。

今回使ったのは、ストレッチ薄手バインダーというテープの7×7mmのもの。テープ自体の幅は14mmで、真ん中に折れ目が入っていて、仕上がり幅は7mmになります。

薄手ニット生地の周囲に接着芯を貼ったものをテープで挟み、普通の家庭用ミシンで、普通のシャッペの糸で、普通生地用のミシン針で縫いました。

ニットバインダーテープ

ふちどりバイアステープのように両脇に折り目が入っていないので、一度縫い付けてから縫いしろをくるむという事が出来ないですが、しつけテープで固定すればそんなに苦労せずに縫い付けられます。

折り目でぴっちり折れているので、見た目は7mm幅のテープです。開くのにちょっと苦労する位薄いし、しつけテープを貼るのも慣れるまではちょっと苦労するけれども、挟んでしまえば後は簡単です。今回は薄いニット生地を挟んだので、後ろ側で縫い目が外れるという事もなかったです。カーブにも楽に沿います。

ニットバインダーテープ

写真は、テープを開いてしつけテープを貼った様子です。開いた状態でキープするのが大変な位、折れた状態でいたがります。同シリーズで、9mm幅になる折れ目入りのものや、折れ目がない普通のニットテープもあるし、色も色々あるので便利そうです。

薄手ニットテープ

折り目が入っていない、薄手?のニットテープです。写真だと二つ折りにしている事もあって分厚く見えますが、テープ自体の厚さは1mm弱程度です。折ると、折り目部分が膨らむので、厚い部分は2mm以上になります。

写真で使ったのは、12mm幅のテープ。真ん中で折って挟んで縫い付けています。こちらも、ニット生地のフチには接着芯、針・糸は普通地用、ミシンは家庭用ミシンです。伸びる事はなかったですが、重なっている部分では目が詰まりがちになります。

ニットテープでふちどり

このテープ、バインダータイプもありますが、バインダーは9×9mm。とりあえず細く仕上げてみたかったのですが、あまり細くても難しそうだったので12mmにしてみました。不器用な私にはこのぐらいが限界かもしれない。

縫い付けには、綿テープでの縁取り仕上げと違って、折ってアイロンも掛けられないので、しつけテープを使いました。下の写真の白い点線が奥側の見えてないニットテープだと思ってください。ニットテープにしつけテープを貼り、生地を乗せ、テープを折り曲げてまち針とかクリップで固定して縫いました。

ニットバインダーテープ

普段、しつけテープのノリが針に付く事はないんですが、今回はベタベタになりました。柔らかくて針に生地というかしつけテープが纏わり付くのかもしれません。べたべた針の後始末の方がしつけ糸で縫うより楽なので、目をつぶります。

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ニットテープ2種の仕上がり比較

どちらも「薄手」が商品名についていますが、バインダーテープの方(上の矢印)が薄く仕上がります。バインダーテープは、薄くて柔らかくて、地の生地に馴染むというか全体に柔らかい感じで、赤ちゃん向けアイテム、スタイとかケット類とか、肌着の縁取りに良さそうです。

ニットバインダーテープとニットテープの仕上がりの違い

下の矢印の薄手ニットテープは、比較的しっかりカタチをキープする感じ。凸カーブには沿いますが、凹カーブ部分ではテープが立つ感じで、テープが存在を主張しているような気がします。バッグとかポーチの縫いしろ始末によくありそうな感じで、Tシャツの衿の縫いしろ押さえとか、縁取りにも良いかも。

ニットテープの不便なところ

テープの端の処理が悩ましいです。普通にストラップとかのテープとして使うなら、ライターなどで炙って溶かしてほつれ止めにするのが早いんですが、縫って仕上げる時はどうするのが正解かわかりません。

バイアステープなら、折って重ねても厚みがあまり出ませんが、ニットテープは布に比べると、とても厚いので、気軽に折って重ねると縫えなくなってしまいます。

薄手テープの方は、ぐるっと輪に縁取り始末した最後を少し縫い残し、テープの最初部分と最後の部分を中表に縫って縫いしろを割り、くっついたテープで再び生地を挟んむ式で縫いましたが、厚みも出るし、もう少しシンプルな方法があると嬉しい。

薄手バインダーテープの方は、真ん中の折れ目が邪魔で折って重ねてが出来ませんでした。縫って割ってもできません。より薄いからか、テープ端のほつれは少ないので、とりあえず重ねるだけにしましたが、テープ端が見えているので、洗濯を繰り返すとどうなるかわかりません。

今回使ったニットテープのメーカー

今回使ったテープのメーカーホームページはこちら。リボン、ブレードなどもあり、オンラインショップはプロ向けですが、既製品に使われているあれはこういう商品名なのか、という気付きがあって楽しいです。

S.I.C. - Online Catalog & Shop - SHINDO-リボン‐テープ
カラーバリエーション日本最大級 SHINDOのオリジナルリボンブランド「S.I.C.」のオンラインカタログ&ショップ。サテンリボン、グログランリボン、杉綾などの...

ロックミシンで巻きかがり

副資材に各種テープを使うよりも簡便な方法を求めて、ロックミシンで巻きかがってみました。ウーリー糸を使わずに、ちょうどついていた90番の細い糸なので、隙間だらけですが、2枚の合体と縫いしろ始末は十分できます。ウーリー糸なら、もう少しふわふわで、タオルハンカチみたいなかわいい感じになると思います。

ロックミシンのまきかがり

パウチカバー向けのふちどり処理

パウチカバーの周囲は薄くて柔らかいのが良いので、薄手ニットバインダーが良いけれども、パウチを入れる部分・かぶせる部分には、もう少し根性がないとパウチが入れにくい。ということで、作った直後の総合評価は薄手ニットテープが高かったです。何回か使ってみて様子を見てもらいます。

ロックミシンの巻きかがりは、ちくちくするし、入れ口もふにゃふにゃだから論外で、先に作ったバイアステープ仕立ては洗濯を繰り返した後はそこそこ良いとのこと。制作の楽ちんさを重視するなら、バイアステープで作って、あらかじめ数回洗濯してから提供するのが良いかもしれない。

ガーゼのバイアステープも試してみようと思っているのだけど、柔らかすぎるかもしれません。

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