ダイロンで染めた生地でパンツを作った記録。綾織りのチェック生地は歪みやすいので地直しが面倒で粗が目立つという気付きを得ました。
ワイドパンツを作った生地
生地のチェック柄が暗すぎて、カメラが頑張って明るく撮ろうとするおかげで、画像の色補正に苦労しています。暗いオリーブグリーンと紺色のチェックに赤と黄色、な感じです。
日暮里の岩瀬商店さんのカツラギを染めた生地で、元々はかなりビビッドな青チェック。染めた記録はこちらです。複数色のダイロン混合で染めました。
このカツラギ生地は、幅1.2m。染めてもほとんどサイズに変化はありませんが、地の目がものすごく歪みました。ナナメに引っ張ってアイロンかけたんですが、どうにも直しきれず。無地だったら良かった。
本体生地の他には、ポケット袋布にコットンスレキ少々。副資材は接着芯とファスナーとボタン。
パンツの裁断と用尺と柄あわせ
染めても、チェックの模様はくっきりはっきり分かる感じで、赤い色が結構目立ちます。夫に確認したところ、赤がスッとタテに通っている方が足長効果が期待できる気がする、との事で横地で裁断しました。後ろパンツがそのまま取れる生地幅だったのが幸いで、足りなかったらヨークにすれば良いかーと思ってたんですが、手間かからなくて良かったでした。
用尺的には3m使いました。実際には、最後の50cmほどからはベルト分だけなので、微妙な大きさの残布が残っています。ベルト布もパンツ本体とチェックの向きを揃えて裁断したのですが、向きを揃えなかったら50cmくらい無傷の手つかずの生地が残ったはず。
脇で模様をできるだけ合わせたく、全部一枚ずつ裁ちましたが、生地の歪みが正しきれてなかったせいで、肝心な所でズレました。よりによって目立つ感じにずれてます。痛恨。お尻にずれた矢印が刺さっているし、左お尻ポケットと本体の線がずれてます。
チェックの繰り返しの都合で細長い端切れが沢山出て、後ろポケットは適当にその端切れから取ったので、柄合わせは考えてなかったのですが、地の目のずれが目立つのはちょっとひどい。水平直角がどこにもない。なぜ出来上がって写真とって画像処理するまで気づかなかったのか。
脇線でチェックの段が合っていれば大体よかろう、と思っていたんですが甘かった。ポケットはちょっとずらして付け直す方が良いだろうなあ。脇ポケットの柄合わせを無駄にがんばるより、こっちが大事だった。
あと、前パンツ側は、前の中心でチェックが続くといいなと思ったんですが、左右対称の方が良かったんだろうか。クレームが来なかったので悪目立ちとかしていないとか、まあこんなもんか的に気ににならない程度だったんだと思うし、シャツとかベルトで大体隠れるから大丈夫だと思いたいです。
型紙の改造と補正と着画
気に入っているパンツと同じ形のパンツが欲しいというリクエストに応える企画なんですが、型紙に迷走中。前回は見本パンツをトレースしたんですが、今回はパンツの足部分が似ていればよかろう、という事で手持ちの型紙本を改造する事にしました。
使った型紙は、いつものオールシーズンのメンズ服のチノパンです。ストーマの都合で腹回りはゆるめにしたいとの事で、前身頃の幅を広げ、パンツ部分は成り行きでどーんと太くしました。
この本のチノパン、後ろポケットは片玉縁ポケットなので、位置だけ参考にしてパッチポケットにして、ベルトループは太いベルトを通すので太め長めに変更。
仮縫いで試着してもらった時は良さそうと思ったんですが、外出中に撮らせてもらった着画では、お尻に横皺が出ている模様。試着時はベルトをしていなかったから気がつかなかったのかも。股上が足りないとか、またぐりが狭いとか?余っている訳ではなさそうな気がする。
本人はキツイとか攣れるとか動きにくいとかなかったようなんですが、格好悪いのでなんとかしたい。
ここのところ、試作とか試着とかしてもらっているのに、外出モードで着てもらうといまいちという事を繰り返しております。腸が短くてお腹のカタチが変わりやすい事とか、きつくなると困るのでお腹が一番太いタイミングに合わせたい事とか、なんというか、ゆったりしていてもキレイで変なシワが出ないようにしたい。
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